謎のCDがかかる店@松本「白雪」

松本絶滅危惧食堂部という少人数の集まりに参加している。
このくくりだと必然的に町中華も含まれ、その一軒に行ってきた。
「白雪」というきれいな名前のその店。内観から創業50年と推測。
幅広いメニューのなか、うどんが目を引く。
信州といえばそばであるが、あえてうどん。
客は我々4名とおじさん1名なのに厨房に3人。
さらに、店内に流れる演歌調ミュージック。

 聞きなれない曲ばかりの歌声はポータブルCD機から出ている。
現在14曲目である。
演歌と言われればそうだが、民謡みたいな節回しも出てきて謎が深まる。
うどんが気になったが、気分は中華だったのでそれぞれ注文。
これなんですが、五目やきそばである。
ソースが回しかけてある変わったやきそばだ。
たべるとほのかな酸味。
酢とソースの組み合わせなのだ。
フムフムと思い間もなくカツ丼登場。
座高が高い。
その理由は(撮影しそこねたが)
カツの下にキャベツが敷き詰められているからだ。
つまり、ソースかつ丼の要素を取り入れた煮カツ丼。折衷案。
ぼくが頼んだ中華丼はオーソドックス(ただししょっぱい)
ワンタンはこれで500円。
さて、なぜ3人も厨房にいるのかであるが、
見ていると忙しく働いているのである。
理由は出前の多さ。
けっこう電話がかかってきていて、そのうちに配達を終えた男性店員が戻ってきた。
いまどき配達スタッフがいる町中華は貴重だ。
うどんの秘密も、そばよりも味が劣化するまでが長く、
出前向きだからやってるんじゃないかという気がする。
いろいろ考えたけど、みなさんずっと忙しそうで話しかけるスキがなかった。
まあ、一見客がそこまで望んではいけないよな。
「白雪」は外観から想像する以上の人気店だ。
みなさんご高齢のようだが、元気で続けて欲しい。
つぎは一人でいって、うどん食べよ。
ABOUT ME
北尾トロ
北尾トロ(きたお・とろ) 1958年、福岡県生まれ。法政大学卒業。裁判傍聴、古書店、狩猟など、体験をベースに執筆するライター。『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』『猟師になりたい!』シリーズなど著書多数。長野県松本市在住。