パンチあるセットメニュー@中野坂上ミッキー飯店

この日の道程については下関マグロが詳述しているので、そちらをご覧いただくとして、
ぼくは町中華のパンチ力について書いておきたい。
『ミッキー飯店』で食べたのはラーメンと中華丼のセット。
中華丼はサブで、半中華丼となっていた。でも出てくるんだよ、このボリュームで。
これだけで普通の一人前クラス。
その後すぐにラーメンもやってきた。
完食はしたものの、腹が一杯になり、「うわー」なんて
言ってたら女将さんに笑われてしまった。
竜さんは味噌ラーメンと焼肉丼でさらに強力。
マグロのミッキー定食もレバ入り中華丼みたいな感じでラーメンこそないが、
分量は多く、やはり強烈。総じて味付けも濃い。
町中華における強さには、まずボリュームと味付けがある。
セットメニューに絞って考えてみよう。
セットの基本は麺+飯である。
代表例が半チャーハン+ラーメンの半チャンセットだ。
主役は油で炒めた米であり、麺である。
炭水化物攻撃だ。
一方の具材は、野菜少々、チャーシュー、メンマくらいのもの。
そしてラーメンのスープは塩分が高く、具材はヒタヒタの塩漬け状態。
ここに大きな特徴があると僕は考える。
蕎麦屋にも強いメニューはある。
カツ丼セットなど、腹ペコ野郎や若者向きのメニューが用意されている。
しかし、蕎麦屋のそれと町中華では内容が微妙に違う。
“やさしさ”の打ち出し方に差があるのだ。
いま、”やさしさ”などという曖昧な言葉を使ってしまい、これではわかってもらえないだろうと反省した。どう言い換えたらいいだろう。配慮、サービス。どれも近いが、もっと根本的な考え方の方向性みたいなところだ。
つまりボクサーに例えると…。
そして、いままた思った。
このテーマは長くなる。ブログには向かない。
なので、現在マグロ、竜と共同執筆中の本でじっくり書くことにしたい。
尻切れトンボ、どうもすんません。
 この店の創業は昭和49年。
現在、ご夫婦と息子さん(たぶん)の3人でやっているようだ。
ミッキーは後継者がいるのである。住宅街の愛すべき店に幸多かれ。
ABOUT ME
北尾トロ
北尾トロ(きたお・とろ) 1958年、福岡県生まれ。法政大学卒業。裁判傍聴、古書店、狩猟など、体験をベースに執筆するライター。『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』『猟師になりたい!』シリーズなど著書多数。長野県松本市在住。
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