まさにカドにある「中華 カド」

千束五叉路の3箇所に町中華があるという
中華トライアングル地帯。
そのなかのひとつが、「中華 カド」さん。
間口は狭いが、奥はそこそこある。
演歌歌手のポスターがなんともいい。
暖簾もいいかんじだ。
テーブル席とカウンター席。
切り盛りしていらっしゃるのは、老夫婦。
先客は中年の女性がテーブル席に一人、
カウンターに男性が2名。
女性は定食っぽいもの。カウンターの男性は麺を食べている。
もうひとりの男性は料理が来るのを待っている様子。
さて、メニューを拝見。
おお、きのう「太陽」でいただいたのと同じメニューにしようかしらん。
こちらはカタカナで650円と100円安い。
「モヤシソバください」とご主人にお願いする。
水はセルフのようだ。
カウンターの男性客のところには
オムライスが出されている。
うまそうだ。
若い男性が店に入ってきた。
テーブル席に座り、
「モヤシソバと餃子」と注文している。
メニューを見ると、餃子は350円。
合わせてちょうど1000円だ。
やってきました。モヤシソバ。
あー、あんかけではなく、モヤシが炒められてのっかっている。
シャキシャキ系。
スープはやさしめ。
脂の多いチャーシューが2枚。
麺、うまいねぇ。
客、中年男性がきた。
常連のようで、その注文に驚いた。
「大きいラーメンと半餃子」
半餃子というのがあるんだ。
メニューにはないけれど、
次回は、それを頼んでみようか。
いやいや、2回目ごときで頼めるようなメニューではないような気がする。
ラーメンの大盛り、プラス100円か。
半餃子はいくらだろう。
ラーメン、ちょっと見てみたいな。
なんて思って思っていると
モヤシソバのスープを全部飲んでしまった。
おっ、常連さんのラーメンがきた。
大きい器だ。会計に立ち上がり、
後ろを通るときチラッと見た。
けっこう具だくさんでおいしそうだった。

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。