町中華の店でまさかの刺身定食 宝家の餃子@門前仲町

こんにちは、ライターのあきです。

6月17日、門前仲町の巻きも快晴です。
これからの季節、町中華は暑さとの闘いとなりますが、餃子パワーで乗り切ります。

さて、門前仲町はプライベートでも仕事でも一度も降りたことのない駅。
何も予備知識がなさすぎて、探検モードも三割増しです。

半澤隊員が以前近くで勤めていたことがあるということで、町を案内していただけました。
増山隊員もこの町でアルバイトをしていたことがあったり、意外とみなさん縁がある町なんですね。

いいですね、この町。
全然街並みは違うのに、私の愛する椎名町と通じる匂いがしました。

町中華の隊員が言うのもなんですが、飲み屋がたくさんあるところがなんとも魅力的。
夜になったらまったく別の顔を持った町になるんだろうなぁと想像しながら歩きました。

○○横丁って名前がついていそうな感じのこのあたり、好きです。超好きです。

事前にマグロ隊員や佐久間隊員がリサーチしてくれた店の他にも新たな店舗の発見がありました。

気になるお店はたくさんあれど、私の心はほとんど最初に見たあの店に決まっていたのです。

そう、店の看板には「宝家の餃子」と確かに書いてありました。
私は、毎日餃子でも大丈夫派なので、ここでチャーハンと餃子をいただくと心に決めていたのです。

だがしかし、、、店に入る前にその夢は打ち砕かれました。
マグロ隊員の話によると、ランチタイムは餃子を提供していないとのこと。
看板に偽りありじゃないか!!
でも、ここは名店で寺門ジモンさんが取材拒否をされた店でもあるとか。
佐久間隊員もオススメのお店ですし、初志貫徹でこちらのお店に決めました。

みんなも各々気になったお店に散っていきました。

最初に回ったときはまだのれんが出ていなかったのですが、もう間もなく12時。
名店というからにはさぞかし並んでいるだろうと思いきや、カウンターに滑り込むことができ、ホッと一息。

お店はご夫婦二人で切り盛りしていて、たいそう忙しそう。
意外だったのは町中華にありがちな作業着風の客が全くおらず、全てホワイトカラーの男性客だったこと。女性客は私一人のみでした。

お父さんが調理をして、お母さんが運ぶスタイルなのですが、お母さんの機嫌がいいのか悪いのか今一つつかむことができませんでした。
なんだかイラついているよう。
でも、そこは夫婦愛。お父さんが
「大丈夫か?」
と声をかけるとお母さんは
「大丈夫じゃない」
と答える。
待っているお客さんはたくさんいても、お父さんもお運びを手伝う。

お父さん絶対いい人だよ、だってレレレおじさんのTシャツだよ。
レレレおじさんのTシャツを粋に着こなすお父さんに悪い人がいるはずないもの。

座って少し時間が経ってからやっとお母さんが、今日の定食は「刺身」と「焼き豚」だよとぶっきらぼうに言ってきたので、知っていはいてもダメ元で
餃子とチャーハンをお願いします
と言ってみた。

やっぱり「お昼は餃子やってないのよ」と一蹴される。
「それじゃ刺身定食お願いします」と気になるラーメン屋の刺身定食を試すことに。

待っている間に隣の席の人が頼んだ焼き豚定食が出てきて、こっちのほうが良かったかも、と心が揺れてしまいました。
だって、焼き豚が半分と生姜焼きが半分、しかも大ボリューム。
これは絶対竜隊員の好みだよと思いながら無音カメラアプリで隠し撮り。

だいぶ待って出てきた刺身定食は想像をはるかに超えていて、言葉で説明するよりもどうぞ写真を見てください。このエビの大きさったら。

この厚切りっぷり、伝わりますか?

ご飯は男性にはお茶碗にこれでもかってくらいぎゅうぎゅう詰め込んで山盛りによそっていたお母さんですが、何も言わずとも私には普通盛りにしてくれました。
やっぱりお母さんもいい人なんだ。

刺身定食にはごはんがつくだけではないんです。このボリュームなのに、半ラーメンがついてくるんです。味噌汁の代わりに炭水化物摂れってことですね。

ちなみに、肉モリモリ定食にも半ラーメンはついてきます。

ボリュームに圧倒されながらも、あっさりと完食。

半ラーメンがイマドキのラーメンではなく、昭和を思い出させてくれるあっさり醤油味だったから、するっと入ってしまったのですね。
そして久しぶりに見ましたよ、なるとが乗ったラーメンを。
忘却のかなたにあったなるとの存在を思い出させてくれました。

この満たされた感じは何?
ラーメン屋で餃子が食べられなかったのに、この充足感。
肉定食も魚定食もどちらも千円です。
町中華で千円出すのは抵抗があるけど、この定食なら質実ともに納得プライス。

帰り際におかあさんが、「餃子は昼が終わってから仕込みをするから、夜6時からなの。ごめんね。」と言ってくれました。
お父さんも、「料理が遅くなっちゃってごめんなさいね」と言ってくれました。
私は待つのがあまり苦にならないタイプなので、全く問題なかったのですが…。
「今度絶対夜に来ます」
と言って店を後にしました。

その後、油流しの喫茶店で各隊員の戦果を報告しあいましたが、門前仲町はなかなか確度の高い町ですね。
再訪したいです。