半澤はまたコラーゲンラーメンを食う

その日柴崎は雨だった。
10月8日土曜日、MCTは京王線アタック。

参加者はマグロ隊員、クニ隊員、半澤。

近くの駅に住んでらっしゃるクニ隊員によるアテンドで
数店舗巡ったが我々は別々の店舗に行くことに。
ただ、どれも魅力的な店ばかり。我々が迷っているうちに雨上がる。
そこでマグロ隊員がクジ引きシステムを提案。

そうか、その手がありましたか。
意外とこのパターンやってなかったなあ。
少人数でかつ、まわった店がどれも「行きたいクラス」でなければ
こんなギャンブルはできない。が、本日は条件整う。
うん。
今日はこれ、あれじゃね、神に託すしかないんじゃね。

急遽のあみだクジ。

歩きながら作ったので字が汚くてすいません。
左から クがクニ隊員 真ん中が半澤 一番右がマグロ隊員

ということで半澤は「大雄」に!

こちらが大雄

入ってから気づいたのだけど
この日は土曜日。
13時前というのにお客は皆、一杯やっていた。
そうか、MCTが土曜開催ってあんまりないからこの場面に遭遇することなかったけど
町中華、ことこの店のような土着中華は
土日は昼から飲み屋になるのだなあ。
曜日や時間を変えるだけでも町中華の見え方はまた違ってくるものだと実感。

僕のあとにきた60格好の女性に女将が声をかける。
「おかえりなさい」
もう完全にスナック感覚じゃないか。
他のお客も杯を傾けながら世間話をしているけれど、
スポーツ新聞やテレビ(日テレ)に目をやりながら、という感じで
各々が勝手にやっているのがいい。

僕がこの日頼んだのは店の外にも張り紙があった
「豚トンラーメン」700円
コラーゲンたっぷりらしい。
コラーゲンといったら、今年都合3度も足を運んだ学芸大の「海新山」だが
この店のコラーゲンは豚骨を煮込んで作っているそう。

なので味は豚骨×醤油という感じ。そしてけっこう濃い。
濃厚豚骨醤油はラーメン屋で食すことはあれど
町中華でこのタイプのラーメンを食べるケースは珍しいかも。
濃い味だけどグイグイ飲める。

最近取材してわかったのだけど
ラーメン以外にも多数メニューがあり、スープを使いまわす必要がある町中華のスープは
ラーメン専門店に比べ薄めのことが多いみたい。
豚トンラーメン、もしかしたらこの店ではこれだけのために違う寸胴を使っているのか。

女将と老女のやりとりは続く。
「今日は冷たいの?あったかいの?」
「あ、冷たいの」

どんな料理が出てくるのかと思ってみていたら
ウーロンハイがジョッキで出てきた。なるほどね。

>大雄
調布市菊野台2−30−1

文/半澤則吉

ABOUT ME
半澤則吉
半澤則吉(はんざわ・のりよし) 1983年、福島県二本松市生まれ。学習院大学卒業後、印刷会社勤務を経てフリーライターに。人・食・物・旅についてあらゆる媒体で執筆する。朝ドラを中心にドラマ記事を書く朝ドラ批評家、ドラマライターでもある。