神保町半チャンラーメン御三家 半澤のまとめ


繰り返し行われた神保町アタック。

それとは別の個人活動も合わせ無事、いわゆる半チャンらーめん御三家
「さぶちゃん」「伊峡」「成光」を制覇できた。
いずれも神保町にふるくからある有名店だ。
まとめて3軒分の記事を書こう。
これはマグロ隊員がネットにあげているオールアバウトの記事やそこから飛べるブログが非常にくわしく面白いので
より詳しく御三家を知りたい方はぜひこちらをごらんください。
http://allabout.co.jp/matome/cl000000003511/
本ブログはあくまで半澤個人の感想です。

まずは「さぶちゃん」
なにせ、半チャンラーメンの「元祖」。手書き看板も神々しい。
メニューはチャーシューメン、大盛りラーメン、ラーメン単品、チャーハン単品もあるが
客はみな当然のように「半チャンラーメン」750円を注文する。
チャーシューが独特、甘みが強く、かなり分厚い。焼いているのではなく煮ているようで柔らかい。
そしてチャーハンと並べるとこのビジュアル
盛るというか、乗っけただけっていう感じのチャーハンが味わい深いっす。黄色い中華麺も赤いカウンターに実に映える。
先日西谷隊員が細かく描写されていたが
http://machichuka.com/blog-post_44
ここはとにかく劇場型中華の代表。
さぶちゃんさん(「さん」づけさせてほしい)に会いにいく店なのだ。
店内にはほんのりというかしっかりとタバコの香りが。
カウンターに灰皿はない。
さぶちゃんの前にしか灰皿はない。彼しか吸わない。
しかも、さぶちゃんはかなりの頻度で喫煙する。シケモクを吸う。
客は注文したきり何もいわない、何もいえない。
主導権は完全にさぶちゃんが握っている。
あの緊張感はこの店ならではだ。
トロ隊長いわく定期観測がマストな店。
なるほど確かに、近くを通ったら店には入らないまでも
営業しているかどうかは確認しないと。ずっと見守っていきたい店である。

ちなみに西谷隊員は5000円札払いだったそうだが半澤は1万円札を出した。
さぶちゃんの相棒のお兄さん⇧が
背後にドサっと置いてある裸の千円札を1枚1枚数えておつりを渡してくれたっけ。
2店舗目は「成光」
ここはマグロ隊員、竜隊員のブログを読んだ直後、一人でうかがった。
http://machichuka.com/blog-post_36
http://machichuka.com/blog-post_16
僕も冷やし中華といきたかったが
やはり半チャンラーメンにチャレンジ。
和な感じの出汁で非常に食べやすい。
が、ちょっと後悔したのはここは実はメチャメチャメニュー豊富な実力派なのだ。
半チャンにしばられる必要なかったかなとちょっと残念、米モノも絶対においしいはず。
そしてこれがゴルゴ13が並ぶ本棚。
理容室とコインランドリーと町中華に、さいとうたかおあり !
そして3軒目は「伊峡」
今年50周年という(ウェブ情報なので裏取りなし)老舗だ。
半年前くらいに一度経験していたが
今回は夕方に再アタックした。
タンメンと
チャーハン

これで780円、ランチタイムはもっと安い。
以前食べたラーメンは、これぞ「ふっつう」という感じだったが
このタンメンはかなり優しいつくりで、かつ野菜たっぷりで食べ応え十分で満足度高し。
野菜も多いけどちゃんと豚肉も入っていて具材の出汁が効いた正統派タンメンだった。
半チャンタンメンもまた乙だ。
ここも、さぶちゃんのような劇場型。
カウンターで中が丸見え。そして味のあるおやじさん。
タバコは吸っていなかったが、店外で静かに遠くをみやり深呼吸している彼の勇姿を
見かけたことが何度かある。
こう並べてみるとおわかりと思うが
半チャンラーメン御三家には素敵な共通点がある。
それはテーブルの色が鮮やかな中華レッドということ。(下の写真は伊峡)
なんだかズラリ連続してみると。花札で役がそろったような心地よさがある。
中華店だからこの色のテーブルがあるのは珍しくないのだけど
ピッカピカの赤を見ると、こちらの戦闘本能が高ぶる。これぞ町中華。
マグロ隊員は、さぶちゃん→伊峡→成光の順で行くことを推奨していた。
なるほど、たしかにそれが正攻法な気もする。店それぞれの特徴が明確にわかるはずだ。
これから3店舗トライという人は逆ルートもオススメ。
トリをさぶちゃんにすると、この御三家の偉大さと
達成感のようなものが得られるはずだ。
半澤という名と、ちょっとでもお得に食べようという気持ちから
「半チャンの半澤」と名乗り、MCTデビューイヤーの昨年は半チャンラーメン攻めを
連発していたが、その異名はまるで浸透しなかった。
僕が半チャン生活に飽きてしまったのだ。
それは「醤油ラーメンとチャーハンには意外と店の個性は出ない」
という勝手な思い込みからだった。
今回改めて半チャンの名店をめぐってみて
このシンプルメニューだからこそ明確になる個性というものを、再認識させられた。
さらに、見るべきもの語るべきものが丼の中だけでないという
MCTの理念にも立ち返るにいたり、
昨年の自分の視野の狭さを、思いっきり恥ずかしく思った。
だけど
やっぱり当分半チャンラーメンしばりはいいかな、だって太るもの。

文/半澤則吉

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さぶちゃん
千代田区 神田神保町2丁目24








成光
千代田区神田神保町2-23



伊峡
千代田区神田神保町1-4 中一ビル 1F


ABOUT ME
半澤則吉
半澤則吉(はんざわ・のりよし) 1983年、福島県二本松市生まれ。学習院大学卒業後、印刷会社勤務を経てフリーライターに。人・食・物・旅についてあらゆる媒体で執筆する。朝ドラを中心にドラマ記事を書く朝ドラ批評家、ドラマライターでもある。