チャンポン亭@荻窪 皿うどん

こちらのお店、地域担当の方に提案しておいたのだけれど、行く気配がないので、自分が訪問することにした。

のれんが、普通は店前に建てるノボリになっている。
「ちゃんぽん 皿うどん」の看板から、その専門店かと思ったら、そうではない。
定食などもある立派な町中華。

こういう、チャンポン専門店からの発展型は押上にもあったし、三鷹にもあったな。

店頭で写真を撮って店に入ろうとすると、中から人が出てきた。おや、お客さんかと思ったら、「どうぞ」と踵を返す。店の人か。

カウンターだけのお店だ。先客1名。セットはこちらです、と示された紙。いやぁ、セットにするなら、お酒とセットにしたいってことで、
悩みに悩んで、ビールと皿うどんを注文。
おやじさん、ビールに合うのがここのメニューと指さしたところには、
水餃子、板わさなど。
いや、いいですと言う。
カウンター内の壁の上部に小さなテレビがあり、
男子マラソンが放送されていた。
瓶ビール500円はスーパードライの中瓶。柴漬けが出てきた。
ここは劇場型の町中華か。
メニューのほか、いろいろなものが壁に貼られている。
「女性は黙ってVサイン(大盛り」などの貼紙もある。
先客はチャンポンらしきものを食べている。
シャカシャカと中華鍋をふるおやじさん。
先客に半チャーハンが提供される。
旨そうだ。
近隣で働いていらっしゃるだろう人たち3人組が入ってくる。50歳前後の男性、30代くらいの男性、20代の女性。男性は作業服、女性はスーツ。
全員が皿うどんだが、若い男女は半チャーハンをつけている。
女性が「ここのチャーハン、おいしいんですよ」と言うが、
50歳前後の男性は「そんなに食えないよ」と応えた。
おやじさんは「イカスミ皿うどんっていうのがあるけど、どう?」
と勧めるも、全員、普通のでいいとのこと。
そんなこんなで、皿うどん到着。
思わず「でかい!」と言ってしまう。
「初めて?」とおやじさん。
「写真撮っていいですか?」と僕。
「ブログ? 宣伝してよ」とおやじさん。
甘めの餡だ。その下には細めの揚げ麺。
皿は大きいが、高さはないので、そんなに量が多いわけではない。
ビールにめちゃくちゃ合うね。
卓上にはウスターソース、酢、紅ショウガなどがあって、これもうれしいね。
お会計。750円。
「で、どうでした?」と感想を求める店主。
もちろん「おいしかったです」としか言えないでしょう。
すると「イカスミ皿うどんっておいしいのがあるので、今度はそれ食べてよ」とのこと。
ごちそうさまでした。
いろんな意味でおなか一杯!
ちゃんぽん亭
167-0051 東京都杉並区荻窪2丁目31−8


ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。