大宮飯店@西荻窪

マグロ隊員が提唱したレコメンド中華。

「この店は〇〇さんにオススメ」「△△隊員はあの店を体験しておくべき」
と、店を指名しアタックをかけるというもの。
AppleMusicやNetflixのオススメ機能のようで楽しい。
今回僕が向かったのは(もう5日ほど前ですが)
西荻窪の大宮飯店。
トロ隊長からのレコメンド。
マグロ隊員の口からもこの店の『ちゃんぽん』の面白さについては度々うかがっていたのでわくわくして自転車を走らせる。
そう、今回は自転車移動。隣駅だし、駅からはけっこう遠いのだ。
途中、僕が愛してやまない荻窪、中華徳大の前を通り、後ろ髪を引かれる思い。

自転車なのに迷い、地図アプリに頼りやっと到着。
時代錯誤なでかい灰皿をみつけ思わず写真撮影。しっかり店名入り。


で、これが「ちゃんぽん」
長崎ちゃんぽんを食べたことがないという店主による作。
言うなれば野菜卵あんかけ(塩味)のラーメンなのだけど
これが独特。
おそらく豚と思しき肉片は食べごたえある厚さで脂のうま味とくさ味あり。
もやし、白菜、人参、何より熱々のスープ。食べても食べてもなくならない。
あ、言い忘れましたが、これ食べ始めて8分後の丼。
僕はかなり早食いのはずなのだが。
「大宮飯店に行くのなら冬がいいよ」
と言っていたトロ隊長、マグロ隊員のニンマリした顔が浮かぶ。
そう、この激熱とろみスープは夏だときついなあ
(思い出されるは、猛暑、渋谷、仙台や、中国丼)

「このちゃんぽんの噂を聞いて、食べにきたんですよ」
というとおかみさんはうれしそうに「あ、ほんと、ほんとう」
と喜んでくれた。
間違いなく他の店では食えない味。
これが無二中華(©竜隊員)だ。

後日、トロ隊長に大宮飯店訪問を報告。
第一声が
「おやじ元気だった?」
で、驚く。
『飯を食べに行くのではない、人に会いに行くのだ』
MCTの活動理念(勝手に)
立ち返らせてもらう機会となった。

ABOUT ME
半澤則吉
半澤則吉(はんざわ・のりよし) 1983年、福島県二本松市生まれ。学習院大学卒業後、印刷会社勤務を経てフリーライターに。人・食・物・旅についてあらゆる媒体で執筆する。朝ドラを中心にドラマ記事を書く朝ドラ批評家、ドラマライターでもある。