勝太楼@新御徒町

今年のベストスリーを考えるうえで、もう一度行っておきたいお店が、勝太楼だった。

今年は町中華についていろいろなことがあったが、このお店はとくに印象に残っている。というのも、『散歩の達人』で取材アポを入れていたお店へ行くと当日まさかのドタキャン。「あ、きょうは盂蘭盆だから近所まわらなくちゃいけないので」と断られたのだ。カメラマン1名、ライター4名、編集者1名という、大人6人が、途方に暮れた灼熱の夏の日。とにかく、どこかで、ご飯を。。。いや、とにかく涼しい場所で休みたいと、さまよっていたときに見つけたお店だ。

今回、同行してくれたのが、その日、現場にいた半澤隊員と今回が初訪問となる竜隊員だ。もっとも、竜さんはこの時の事情を知っているようで、「トロさんが暑さでやられた日ですよね」と言う。

そうだ、暑い日だった。
「しかも、僕と北尾トロはその前に某社の編集と町中華の打ち合わせをしたいというので、喫茶店まで行ったんだけど、どういうわけか、話が北尾トロの単著を出すという話になって、そういうことなら、なんで俺を呼ぶんだと、はらわた煮えくり返ったあとの出来事だったから、そりゃあもうつらさ倍増だよ」と言うと、竜さんが、イーヒッヒッと声をあげて笑い、「他人の不幸は蜜の味」と言った。

まあ、そんな話をしながら、新御徒町から、勝太楼。

ランチ時はいろいろなセットがあるようだ。

13時過ぎだが、店内は先客でいっぱい。

テレビはみんなが見える場所にある。

僕はタンメン+玉子チャーハンのセット 800円
竜さん、酢豚定食 800円

半澤さんに親子煮は670円なら、かなりのお値打ち。

そういえば、前回うかがったとき、「素敵な店名ですね」と言うと、ご主人が「ウチはね、カツがおいしいから勝太楼なの」と言っていたのを思い出した。じゃ、トンカツを単品で。ついでに餃子。フロア担当のご婦人が厨房に「カツあげられる?」と聞いている。
そういえば、前回きたときは、ランチにカツカレーだのカツライスのメニューがあった。
今回はそれがない。いや、壁に貼られているメニューを見てもトンカツはない。
で、やってきたトンカツはこちら。800円。
ちなみに前回のトンカツはこんなかんじ。
小ぶりで、衣が肉にまとわりついているかんじで、実はこの衣がおいしかった印象がある。今回は肉厚で大きな肉だけれど、衣がもっさりしてた。そして餃子。こちらは厚めの皮に餡がジューシー。

餃子の皿に店の名前があるのがいいね。

帰りは、神保町まで歩き、サカエヤミルクホールの前で記念写真。いずれはMCTでこなくちゃ。

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。