竜超のMCT備忘録 東京都府中市の巻

11月24日(火) 京王線東府中駅改札 正午集合
参加者◎北尾トロ、下関マグロ、竜超

前回の大森攻めから中三日、というハイペースでの町中華探検。今回は、府中競馬場に近い「東府中駅」周辺を探る。

改札前に正午集合・・・のはずだったのだが、マグロ隊員から「家を出るのが遅くなり、到着が遅れる」との連絡が入る。長野から直行してきたトロ隊長と合流し、近くのファミレスでマグロ隊員を待つことに。その後、電車の乗り間違えなどが重なって大幅に遅れたものの、どうにか合流。今回も参加者はMC3、またの名を「町中華三人衆」なり。

北口方面に出て、数軒の候補店をまわる。閑静なベッドタウン、という感じの街だが、その中にフーゾク店やらラブホテルやらが紛れていたりするのが面白い。「航空自衛隊府中基地」の前を通ったら、なんかマグマ大使に変形しそうな航空機が展示してあったのでパチリ。

例によって、すでに閉店した店などもあったが、駅から30分ほど歩いたところにある1店に決定。マグロ隊員イチオシの店で「萬来軒」という。店内に貼られている店の資料によれば、創業は大正13年で、偶然にも産声を上げたのは、現在ボクが事務所を置く新宿区上落合だという。府中市には昭和45年に移転してきたんだそうだ。

2時過ぎの店内ではサラリーマンや家族連れ、老夫婦などが静かに食事を楽しんでいた。奥には熱帯魚の水槽があり、壁には寄席芸の切り絵がたくさん飾られていた。三世古今亭志ん朝のパネルなんかもあって、寄席好きの御主人なのかな。

日替わり定食(600円)もあったが、トロ隊長はカニ入りの「あんかけチャーハン」、マグロ隊員は生卵ののった「スタミナラーメン」、ボクは「鶏唐丼&ミニラーメン」のセットをオーダー。プラス餃子2人前ね。

あんかけチャーハンはあっさり、対するスタミナラーメンはこってり。そして僕の鶏唐丼はドレッシングがけのレタスがのってたりして、なかなか凝った味付けなり。ミニラーメンはシンプルなしょうゆ味で、チャーシューが味わい深くて肉食系のボク好み。

会計時、トロ隊長が「この店目当てに歩いて来たんですよ」と言うと、お店の人は喜んでくれた。遅ればせながら「オススメは?」と訊くと、今日は誰も頼まなかった「パーコー麺」だという。嗚呼・・・!

京王線まで戻るのも、JR駅まで行くのも同じくらい遠い、とのことなので、散歩を兼ねてJRまで歩くことに。小金井駅まで来たところで喫茶店に入り、恒例の油流しとなる。MCTの今後のことや、今年最後の大規模探検のことなどを話しながら4時過ぎまで。今日はまわった店は少ないが、歩いた距離は長かった。普段は4ケタ止まりだというトロ隊長の万歩計も、この日は14000カウントを超えてましたとさ。

ABOUT ME
竜超
1964年、静岡県生まれ。『薔薇族』二代目編集長。1994年よりゲイマガジン各誌に小説を発表。2003年より『月刊Badi』(テラ出版)にてコラムを連載。著書に『オトコに恋するオトコたち』(立東舎)『消える「新宿二丁目」――異端文化の花園の命脈を断つのは誰だ?』、『虹色の貧困――L・G・B・Tサバイバル! レインボーカラーでは塗りつぶせない「飢え」と「渇き」』(共に彩流社)がある。