女将さん中華の「宝来」@中目黒

集合時間は12時なのに10時半に中目黒駅に到着してしまった。
9時から歯科医にかかり、その足で向かったからだ。
本日の呼びかけ人、あきやまみみこさんが送ってくれた地図では、このエリアの町中華は3軒だったが、もっとあるんじゃないかと散歩がてら歩き回る。
が、ない。町中華もだが、オーソドックスな蕎麦屋も1軒しか発見できない。
このところ、というか最近は事前に下関マグロが町中華が多いところを調べて
くれ、そこを歩いていたから町中華の元気ぶりが目についたが、
今日の中目黒で現実に引き戻された感じがした。
集合後、5人でぶらぶら。
意見が一致し、入ったのは「宝来」だ。
定食いっぱい、値段も抑えめ、。
厨房も含め女性3人でまわしている女将さん中華だ。
三種の神器はなかったが、こあがりもあるときたら入らないわけにはいかない。
ビールと餃子で乾杯後、それぞれ好きなものを。
 

ぼくは高菜そばにしてみた。
科調たっぷりの独特の味としか表現できないくらい
オリジナルなとろみスープである。
甘みがあって、砂糖でも入れてるのかと思ったんだが、
いや待てよ、高菜が全然ピリッとしてなかったな。
九州育ちのぼくは高菜好きだが、味の基本は
ピリ辛である。からし高菜ですね。
でもそうではなかった。甘かった。
高菜からしみ出した甘さが徐々にスープを支配していったとも
考えられるのだ。そうに違いない。
こんな高菜使いがあったとはなあ。

駅近くの「サイゼリア」にて油流しとなったわけだが、
会話に中身がほとんどない。
このひとときにいつもながら幸福を感じるね。

中目うろエリア、残る2軒はこちら。「萬伸」と「幸楽。
いずれも最近までガード下で営業していたらしく、
外観から得られる情報は役に立たない。
いつか味を確かめに行きたい。

ABOUT ME
北尾トロ
北尾トロ(きたお・とろ) 1958年、福岡県生まれ。法政大学卒業。裁判傍聴、古書店、狩猟など、体験をベースに執筆するライター。『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』『猟師になりたい!』シリーズなど著書多数。長野県松本市在住。