神保町の『成光』さんで今年最初の冷やし中華をいただく

ここのところ、わけあって、MCT活動は神保町が続いている。

町中華の中でも季節ものの王様メニューとして君臨する“冷やし中華”。
神保町は冷やし中華発祥の地だ。
すずらん通りにある揚子江菜館さんが、最初に冷やし中華を出したのだとか。
細長いビルの壁面に店名がある。

オールアバウトに記事を書いているので、興味があればこちらをどうぞ
ただし、こちらは、中国料理店であって、町中華ではない。
今回は、町中華の冷やし中華を食べに行こう。

神保町三大半ちゃんラーメン御三家というのがある。参考
『さぶちゃん』『伊峡』そして『成光』。

この日のMCT、神保町アタックの参加者はトロ、半澤、竜に加えて、ライターの西谷くん、某Eプレスの編集大田くんの6名。
トロが『三幸園』、半澤くんが『さぶちゃん』、大田くんが『ぶん華』。
僕と竜さんはこの看板を見て、『成光』。
今年初めての冷やし中華!
『成光』さん、冷やし中華始めてますね。
この日は1時を回っていたけれど、店内はこみこみ。
いつもの『成光』さんの光景。
そうそう、読み方は“なりみつ”ね。
「冷やしチャーシューがあるよ」と言ったが、
普通でいいと竜さん。
「冷やし中華ふたつ」と店のおばちゃんに言う。
このおばちゃんのオペレーションは素晴らしく、
混雑時もうまく客をさばいている。
さほど広いとはいえない店内だけれど、けっこうな客の数、それに対し、厨房の稼働率はよくないので、料理が出てくるまで時間がかかる。相席になった男性の料理もなかなかこないのだから、僕らのはまだまだ先だ。
今日のサービスランチの貼紙。本日はタンメンが620円。いつもは650円なので、30円安い。
本棚を見ながら
「漫画はゴルゴ13が中心だね」と僕。
「第一巻だけですけど『重版出来』がありますね」と竜さん。
竜さんのスマホにハングアウトで、メッセージを送って着信音をチェックしたりして時間を潰す。
ふと、竜さんが
「きょうの油流しはどこですかね、また古瀬戸ですかね。あそこばっかですよね」と言う。
「そうだね、たまには他のところにも行きたいよね」
「『さぼうる』行ったことないんで行きたいんですよ。あと、『ミロンガ』とか」
「『さぼうる』は行ったことあるけど、『ミロンガ』はないな」
「きょうは、早めにこちらが喫茶店見つけて入っちゃうましょうか」
「おお、それがいいよ」
とはいうものの、いっこうに冷やし中華はこない。
やっと、前の男性のタンメンがきたところだ。
というわけで、18分かかって、冷やし中華到着。
春雨、錦糸卵、紅ショウガ、チャーシュー、トマトといった具材がのっかっている。
今年初めての冷やし中華。
いつも通り。期待を裏切らないね。
大急ぎ、3分ほどで食べ終わり、お会計。
890円。季節ものだから、少しお高いのもいつものかんじ。
そういえば、春雨入りの冷やし中華といえば博多天神を思い出す。あれは400円だったか。

店を出ようとしたら、西谷くんと遭遇。
立ち話をしていると、竜さんが「やられた」と叫んだ。
トロからLINEで「油流しは、サクラホテル」とメッセージがきたのだ。

■成光
 東京都千代田区神田神保町2丁目23
定休日:日曜日

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。