神田餃子屋@神保町 半澤落つ、ダブルミーニングで


5月24日火曜日
MCT神保町アタック最終日 トロ隊長、マグロ隊員、竜隊員、西谷隊員、田中隊員、半澤が参加した。

この日は小川町方面に。
というのはもうさすがに神保町界隈を回りまくったから。
だが小川町といいながら神田まで歩いた。
半澤オススメ店「鶴の恩返し」にまで行き着く。ここは完全に神田。
「半澤くん、こういう店好きだよね」とマグロ隊員。
攻めたネーミングとポップな外観。


ボキャブラ天国でいうところの(たとえが古くてすいません)バカパク系が僕は好きだ。いわれてみると。
もちろん、バカシブとかシブ知とかの町中華も好きなのだけど。

が、半澤はここまで来て後悔していた。
あ、これはやっちまったな、と
かなり早い段階で思った。というのは
この日は神保町徒歩3分の半チャンラーメン御三家「伊峡」への挑戦をハナから決めていたからで
神田くんだりまで来て、また神保町まで戻らねばならないのが大変おっくうだったのだ。
とにかく暑かった。
竜隊員、田中隊員が足を向けてらした
雰囲気たっぷりの名店「栄屋ミルクホール」に着地というのもかなりアリな展開だった。
それでも、僕のMCTあるあるなんだけど
完全に意地張って、いや自分今日は決めてるっすと格好つけてしまった(格好よいのか)

が、風向き変わる。
なんと西谷隊員の目的地が「神田餃子屋」だというのだ
これはまさに僕の目指す「伊峡」の近く。
ならば一緒に参りましょうと歩いているうちに僕の心は完全に「神田餃子屋」に動いた。
というのはかの店の日替わり定食が黒酢酢豚だったから。
お、ここで酢豚おいしいつったら酢豚探偵竜隊員は
キーッと奇声あげて羨むだろうな。ひっひひ。
妄想が駆け巡った。
というのは、ウソで、あ、ウソですよ竜さん
せっかくここまで来たから同じ30代男子である西谷隊員と
仲良くランチを、と思ったわけです。

で、「伊峡」を見送り
半澤も「神田餃子屋」へ。


奥に見えるは「伊峡」の赤い看板。
いい写真だ。以前のマグロ隊長のブログにも同アングルの写真があったが
一歩引いて見る「伊峡」も格好よい。

そして、結論からいうと、酢豚本当においしかった。
このツヤツヤの様を見よ。


豚肉のボリューム、黒酢の酸味と濃厚さ、野菜のパリッと感、
餃子屋とはいえ定食も見事、これを日替わりにするのが心憎い。プロの仕事だった。
あとで調べてわかったのだけどここは近所にある天鴻餃子房とも系列店。
実は店舗数も多く派生した店もある模様。
なんとチャイナっぽい店も経営している町中華だったのだ。
こういうこともあるんすね。

が、しかしこの後、
半澤落つ。
普段まず残さないご飯を残してしまった。
餃子セットを頼んだのに西谷隊員に餃子二つを託しダウン。
「普段は人より早く食いすぎるくらいなんですけどね」
と箸を置き、負け惜しみをいう半澤。
なんか頭痛もして、食欲もなくて、暑さにやられたか、それとも
前日、「正来軒」という武蔵小山の名店取材で食い過ぎたか
はたまた、その後のトロ隊長との会食時に飲みすぎてしまったのか。
とにかくも本調子でないことは明確だった。

しかし、この時半澤はもうひとつの意味で落ちていた。
店員の、ショートカットのお姉さんがかわいすぎた。
こういうこともあるんすね。(2回)
町中華にはあり得ない(その言い方は失礼千万だが)
予定外の若い看板娘登場にやられた。
店を出るなり
「かわいかったですね」と西谷隊員に漏らしてしまった。また来ます。

その後いつも通り油流しをして帰宅。
すぐ寝て1時間後に起きると明らかに熱っぽかった。
熱を測ると38度。
一晩寝たらあっさり治った。

熱病のような1日と(熱病だったわけだけれど)
熱病のような神保町アタックの日々がこうして終わりを告げた。

文/半澤則吉

神田餃子屋
http://www.gyouzaya.co.jp/
千代田区神田錦町3丁目14番地9号スポーツ振興ビル3階
03-5282-7807 

ABOUT ME
半澤則吉
半澤則吉(はんざわ・のりよし) 1983年、福島県二本松市生まれ。学習院大学卒業後、印刷会社勤務を経てフリーライターに。人・食・物・旅についてあらゆる媒体で執筆する。朝ドラを中心にドラマ記事を書く朝ドラ批評家、ドラマライターでもある。