日暮里の住宅街にたたずむ『勝楽』@三河島

日暮里駅から、荒川区内の町中華を探していたら、住宅街のなかに、突然このお店が現れた。
たぶん、近隣の人に愛されている土着中華だろう。
出前に力を入れているのがよくわかるね。
お店の読み方が“かつらく”なのか“しょうらく”なのかは不明。
一部ネット情報では“しょうらく”になってた。
最寄りは日暮里駅だと思ったら、三河島駅のようだ。
Jの字型のカウンターにテーブル席が4つあった。
先客が1名。Jの短いほうに座っている。
奥のテレビの下で小さな女の子とお母さんが食事をしていたが、
それは店の方だった。
女将さんがお水をもってきた。
しばし、考える。
冷やし中華にしようかと思ったけれど、
850円と割高感があるのと、
クーラーの効いた店内に入ると、だんだん体が冷えてきて、
温かいおそばが食べたくなった。
セットメニューなどはないようだ。
広東麺を注文。

カウンターの中は男性2名で調理している。若いほうは息子さんだろうか。豪快に鍋をふっている。
先客になにかが提供された。年長の男性は麺茹でを担当か。

先客にはなにか麺料理が提供された。ここからは見えないので、もどかしい。

テレビは『さんまのまんま』が流れている。フジテレビだ。

後客がきて、テーブル席に座り、「カツカレー大盛り」と注文している。常連客のようだ。

と、やってきましたぜ、広東麺。

なかなか、いいルックス。スープは昔ながらというか、かなりしょっぱめ。
白いご飯がほしくなるようなかんじ。

野菜たっぷり、お肉もたっぷり。海老やきくらげなんかも入っておりまする。普通においしいね。と、カウンターの先客が、お会計。「880円です」って言われてる。これって、なんだろう。食べながらもメニューを見るも、なんだかわからない。

カツをあげている音がする。中華鍋で揚げているのかな。見たいけど、カウンターは2段式でけっこう高くなっているから調理場は見えない。

と、カツカレー大盛りが運ばれていく。チラ見する。かなり旨そうだ。

と、後客がもう1名。新聞配達の人だ。この方も慣れた感じで、テーブル席へ。
「ラーメン、半チャーハン」
と注文しているではないか。

メニューを見ると、ラーメン480円、小チャーハンというのがあって、これが400円。
“半”ではなく“小”なところに、この店のこだわりのようなものを感じる。
さっきの客もラーメンと小チャーハンだったんだ。
これが一番人気なのかもね。客が作るセットメニューだ。
カツカレーもきっと人気と見た。

■勝楽
116-0014 東京都荒川区東日暮里6丁目17−3
11:00~21:00(15時~17時休憩)
定休日:月曜日

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。