魯肉飯の秀味園@横浜中華街

新米隊員の瀬川による初めてのソロ投稿。初めてのソロ記事なのに今回の場所はなんと横浜中華街。過去記事はチェックしてないのだが、きっと町中華ではあえて足を運ばないのではないかと思われる「中華料理の観光地」である横浜中華街を選んだところが新米ということで今回はなんとかカンペンしてほしい。

 

ただ一応、町中華のコンセプトはなんとなく感じてはいて今回紹介するところは、横浜中華街でも裏手に構えかつてはジモティならでは知るお店。ここに通ってかれこれ二十数年は経つだろうか。

 

 

 

 

 

町中華のカテゴリーでいけばここは「チャイナ系」、もっと細分化されるのであれば「台湾系」だ。上の写真がお店のメニュー。メニューにもあるように台湾のおばちゃんが作る台湾家庭料理がここのウリ。

 

 

 

 

現在の店内は上の写真にあるような感じ。ただ、私が通い始めたころは、お世辞にもきれいとは言えずそして狭い店内だった。初めて店内に入るにはちょっと勇気がいるたたずまいも醸し出していた。それがこんなに広くきれいになったのは数年前だった思う。

 

このお店の名前は、「秀味園」。名前からしても中華街のメイン通りで勝負する感じではないのはわかると思う。これらのことを踏まえても「秀味園」は横浜中華街の中の町中華といってもいいのではないかと思う。

 

 

 

 

 

 

私がこのお店に通うようになったのは、この魯肉飯(ルーローハン)があるからだ。いまでこそ魯肉飯の認知度は上がったが、二十数年にこれを出すお店はなかなか見つからなかった。台湾屋台で食べるまんまの味が安価で横浜中華街で食べられるこの店を見つけた時は嬉しかったのを覚えている。

 

 
 

この魯肉飯はいたってシンプル。どんぶり入ったご飯の上に煮つけ玉子、煮豚、そぼろ肉、高菜漬けが乗せられただけのもの。このラインナップすごくないですか。サクッと台湾の味を食べたいというときのオールスターのおかずが全部乗せされているのが魯肉飯といっていい。ちなみに軽めに出汁もご飯にはかかっている。

 

このようなおかずがご飯に乗っているもの系はどんな順序で食べていくのか攻略方法が人によって変わるはずだ。食べ方によって性格まで見えてきそうな感じ。

 

さてこの魯肉飯のお値段だが、なんと500円。これは私が通い始めたころから変わってないと思う。500円に外税なのでワンコインとはいかないが、一食をこの値段でお店で食べて出てこられるところは横浜中華街ではあまりないかもしれない。

 

昔は魯肉飯は単品のみだったが、いまはスープ類がついたセットものもメニューに出ていた。もちろんいまでも魯肉飯の単品でのオーダーも可能。ちなみにこれを撮影しに行った時も魯肉飯単品だけを食べてきた。

 

 

 

 

 

冒頭に「かつては入るのに勇気がいるたたずまい」と書いたがその店が前も大きく変わってしまった。きっと町中華隊の面々は「テレビ雑誌、大人気の店」の看板には難色を示しそうだ。お店としてもお客を引き寄せる努力としてこうなったのだと思う。それは致し方ない。ただ、味はかつての地味な店舗のときのままなのでよしとしようと思う。