仙台や@渋谷

これまでさまざまな町でMCT活動を行ってきたけれど、
大きな街なのに、まったく手が付けられていない場所がいくつかある。

渋谷もそのひとつだ。

今回のオペレーションは、各自が店を提案し、その店を巡るというもの。
これは、前回の小岩で、半澤隊員と僕が推薦する店をそれぞれ出して、
比較検討するというのをやったのだが、これが意外にも楽しかったので、
今回もそうすることにした。

提案する店は一人、一軒。

渋谷は町中華は少ないけれど、まず思い浮かぶのは、
宇田川交番の隣にある「兆楽」だ。
たぶん、渋谷にあっていちばん町中華らしい店だ。
次に「かいどう」。こちらは中華メニューもある食堂というスタイルで、
町中華ではないかもしれない。
この2店舗は行ったことがある。

増山隊員が外観だけをレポートしていた「一番」もある。
こちらは、外観だけはチェックしていたが、まだ行っていないが、
いずれは行ってみたいと思っていた店だ。

そして、以前、増山隊員が推薦していた「仙台や」がある。
これは、僕もチェックしていた店だ。
埼京線のホームに沿った道の先にある。

この4店舗を少し下調べなどをして渋谷のハチ公前へ。
どの店にするかは、参加隊員の顔ぶれを見て決めよう。
MCT@ハチ公前

暑い。ギンギンギラギラの太陽。

というわけで、参加メンバーは、
半澤、竜、濱津に加えて、
初参加の中西。

まずいな、総勢5名だ。町中華的にはいい人数ではない。
なぜなら、町中華のテーブルはたいてい4人席だからだ。

そして、半澤隊員以外は、店をピックアップしていない。

で、半澤隊員が推す店は4店。
「兆楽」、「かいどう」、「一番」、そして「味の錦」。

「兆楽」はこの人数は無理だな。暑いので、あれこれ巡るのもアレだから、
「仙台や」はどうよ、と提案。
事前の調査では、盛りがいい店らしい。
竜隊員、中西隊員と大食いが2人も揃っているのだから、
ここにぜひ行きたい。

というわけで、ハチ公前から埼京線ホームの脇の道を行く。

渋谷駅

山手線が通り過ぎて行く。
山手線

足取りも軽くMCT

 というわけで、「仙台や」さん到着。
仙台や

赤い暖簾がいい。時代を感じるファサード。

 最初にやってきたのは中西隊員注文の「仙台めん」。辛めの味付けだ。
仙台めん

 大きなチャーシューがゴロゴロ入っている。なぜ、仙台めんなのかを店の人に聞けば、
「親のことだからわからない」とのこと。
たぶん、このお店は、仙台から上京された初代が営業されたのではないか。

味噌バターコーン
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味噌バターコーンもいい。
 どれも大きな器にたっぷり。
味はいいね。
「仙台めん」同様に独自のメニューが「中国丼」。
中華丼かと思ったら、中華丼というメニューは別にある。
中国丼

写真ではわかるずらいが、ごはんたっぷり、
あんかけがたっぷりで、丼というよりは、
リゾットというかんじ。

餃子
餃子は普通の1.5倍くらいはあるだろうか。
これ600円なんだけれど、食べてみるとお得感はある。
他のメニューもそんなかんじだ。
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祭りじゃ

塩焼きそばもきた。
いろいろ
 祭りのあと。
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「仙台や」さん。よかった。またきたいね。
今度は、カツカレーをシェアして食べてみたい。

■仙台や
東京都渋谷区鶯谷町1-3
日曜定休

追記:実は渋谷には老舗の「喜楽」がある。
ラーメン屋だと思っている人も多いかもしれないが、
1952年(昭和27年)創業のりっぱな町中華だ。
今度は少人数で「喜楽」を攻めたい。

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。