竜超のMCT備忘録 新宿三丁目~曙橋の巻

12月22日(火)東京メトロ「新宿三丁目駅」 正午集合
参加者◎北尾トロ、下関マグロ、半澤則吉、竜超

たぶん今年最後のMCT活動となるであろう「新宿三丁目~曙橋ルート」の探検に出たのである。御三家でも新御三家でもなく、MCT4のみでの活動は久しぶりなような気がする。年末とは思えぬポカポカ陽気で、厚着をしていると汗ばんでくる。異常気象、と口にするのにもいささか飽きが来ているので言わないが、やっぱ異常だなぁ。

新宿三丁目駅近くの繁華街をウロウロした後、都営新宿線の「曙橋駅」近くのエリアへ。じつはここはボクが以前住んでいた街で、本日の候補店のひとつは旧居の並びにあった。安物の積み木みたいな色に塗り替えられてしまった懐かしのマンションを見ていると、なんだか切ない気分になってくるよ。

結構な数の店を見て回ったが、決めたのはトロ隊長が推す「中華一番」。ランチタイムもとうに過ぎ、店内にはボクらのみ。隊長は「中華丼」、マグロ・半澤隊員は「肉野菜炒め定食」。そしてボクは肉族らしく「焼肉定食」である。750円で、まぁまぁ妥当な値段かな。

ここの定食には、旅館の朝食に出るような「味付け海苔」がついてくる。これはなかなか珍しい。焼肉も、中華スープも優しい味で、普段は飲みきらないスープを飲み干してしまった。ご飯の炊き加減も上等。盛りは少なめで完食しても「腹七分目」くらいな感じだったが、まぁ、歳を考えろよ、ってことでこれでいいのか。

店を出ると、マグロ隊員が「この店の一番人気はラーメン定食だ」と教えてくれた。タクシーの運転手さんとかがパッと来て、早く出てくるこれをパッと食って、パッと仕事に戻るのだという。内容は「ラーメン+半炒飯」なんで、要は「半チャンラーメン」なのだが、あえて「ラーメン定食」としているところにこだわりを感じる。ちなみにボクもラーメン定食の方が美味しそうな感じがするよ。なぜかと問われても困りますけれどもね。

ABOUT ME
竜超
1964年、静岡県生まれ。『薔薇族』二代目編集長。1994年よりゲイマガジン各誌に小説を発表。2003年より『月刊Badi』(テラ出版)にてコラムを連載。著書に『オトコに恋するオトコたち』(立東舎)『消える「新宿二丁目」――異端文化の花園の命脈を断つのは誰だ?』、『虹色の貧困――L・G・B・Tサバイバル! レインボーカラーでは塗りつぶせない「飢え」と「渇き」』(共に彩流社)がある。