豚饅頭・老祥記@神戸南京町

 
 
前回のソロ活動では、横浜中華街の店を紹介したが、今回は神戸南京町から。続けて中華街を選んでしまったことから、今まであまり意識はしていなかったが、自分は結構中華街好きだったということを再確認してしまった。海外に行ってもチャイナタウンがあれば吸い寄せられるように足を踏み入れる。町中華のカテゴリーに新たに「(チャイナ)タウン系」という言葉が生まれてもいいかもしれない。

 
さて、今回行ったのは南京町にある豚まんの老舗、「老祥記」。創業大正4年とあるからかれこれ87年ものれんを出し続けてきたことになる。ここは南京町に行くとよく食べる自分にとってもなじみの店だ。

 

 

 

 
ここはいつ来ても店前に行列をなしているほどの人気店。観光客もガイドブックを片手に並んでいる。場所は南京町の中央にある広場の向かい側。行列が長い時は、この広場まで列が続いていることはよくある。

 

 



※タテ位置にするにはどうしたら・・・?
 

どのメニューでも「発祥の店」を掲げる店は出てきてどこが本当の発祥なのかということで攻防があるものだけど、ここも豚まんの発祥の店とのこと。自分にとっては真偽のほどは重要ではないのであまり気にはならないのだけど、お客を引き付けるにはもってこいのフレーズだ。

 

この看板にもあるようにひとり最低3個以上のオーダーが必要。並んでいると後ろにいる女子達の「3個ずつ頼むか、それとも4個にして2個ずつわけようか?」などのオーダー数についての作戦会議が聞こえてくる。

 

 

 

店内はさして広くない。長テーブルがふたつあるだけのスペース。というのも並んでいるのは持ち帰りのお客ばかり。豚まんをほおばりながら南京町を散策するひとも少なくない。イートインでも持ち帰りでも3個以上のオーダーが必要だ。

 

ただここの豚まんは、ひとつが直径5センチほどの一口サイズ。なので3個くらいでちょうど一人前と思っていい。

 

また、行列が長くても列の進み具合は案外早い。一度に蒸しあがる豚まんは30個ほどでそれが次々と上がってくるのでスピーディーにお客の注文をさばいてくれるからそれほど長時間待つはない。

 

 

 

 

こちらが持ち帰り用で買ってきた豚まん。この包装紙のデザインも素敵だ。ちょうど真上に「豚饅頭」の文字がくるようにくるまれているところも感心。
 
すでに包装紙に豚まんからの油が染み出ているところがまたなんとも食欲を増してくれる。ここの豚まんは持ち帰ってからわくわくさせてくれるから好きだ。

 

 

 

 

豚まんからはしっとり油が浮いてみえる。中の豚肉の餡から染みでた油だ。手で持つと油がつくので気になる方はお箸でどうぞ。

 
先の書いたようにひとつのサイズは直径5センチほど。男性だったら2口ほどで食べてしまえる大きさ。

 

 
 

 

豚まんを切ってみるとこのような感じ。小さいサイズながら豚肉の餡がしっかりとくるまれている。

 

味はいわゆるコンビニで売っている豚まんの味とはまったく違う。なんとも形容しがたいのだけど、豚肉の甘さと塩加減のほどよい独自の味付けがミックスされている。

 

リピートしたくなる食べ物はどれも味のある部分を記憶しているものだが、この豚まんも一度食べると記憶に残る味を持つ。それゆえに長く続けてリピート客も含めて毎日行列が絶えないのだと思う。