MCT@王子 かいらく 下関マグロ

その土地にくわしい人が案内人になってくれるMCT活動はとても楽だ。

今後は、それぞれの町で案内人をお願いして、町中華をめぐるというのもありだと思う。

というわけで、今回は『散歩の達人』で<町中華探検隊がゆく!>を担当してくださっているK氏が、地元とのことで王子を案内してくれた。

もともと王子と言い出したのは北尾トロ。彼が行きたい町を提案するのは珍しい。聞けば、かつて桜を見に一人で都電荒川線に乗って飛鳥山へきたことがあるのだそうだ。

僕は散歩の仕事で何度か王子に来ている。実は王子は、散歩者にとって魅力的な場所。京浜東北線の王子駅、南北線の王子駅、都電荒川線の王子駅前停留所と交通の要所であある。長い坂を登る都電荒川線は圧巻だ。記事はこちら

そして、今回のマップ。

赤い点が中華料理店。けっこうかずがあるけど、範囲が結構広い。

というわけで、王子!

中央口で待ち合わせにしたけど、北口のほうが便利かな。直前に北口に変更の旨をLINEに書き込んだら、なんとほとんどの人が中央口に。ちょっと反省。

町が大きいので、店探しが大変そうだけれど、Kさんがいるので、安心。
おとなし親水公園、桜はまだか。

さて、今回の参加隊員は、北尾トロ、竜超、濱津和貴、初参加の山室賢司、散歩の達人編集のKさんに僕。そして、半澤則吉が遅れて参加の総勢、7名。

12時に王子駅北口をスタート!

王子名物「平澤かまぼこ店」。練り物系の有名なお店。
オールアバウトで記事にしてました
Kさんによる、王子観光を兼ねた案内がうれしい。
玉子焼きを売っている屋台。
かつては大きなお店だったらしい。
扇屋さんも記事で取り上げてた。玉子焼きの画像はこちら
Kさんの案内で一軒目はビルの三階にある「王子夜市」さん。
しかし、Kさん、「何人ですか」といきなり入店しようとしている。
いやいや、まずは見て回るだけですよぉ。
なんか、担当編集者のKさんもMCT(町中華探検隊)の活動がわかっていないのだから、
一般の人はなおわからないだろうな。
そういえば、新加入のmomoさんだったか、
マップを見せたら、「こんなに食べられませんよ」とおっしゃった。
いやいや、特別な場合を除いて、行くのはひとり1店だけ。
次は、珍しいのかどうなのか、新幹線のガード下にあるお店「桃花園」。
地元のお客さんでいっぱい。K氏によれば、定食が充実してて、青椒肉絲や麻婆豆腐の定食を食べるのだとか。なにより、定食にキムチがつくのがうれしいとのこと。
店頭のサンプルも充実している。ラーメンとおにぎり2個のラーメンセットというのがなんだか新鮮。
気がつけば、濱津さんのカメラがこちラを向いている(笑)

 次は天安門というお店。店名が素敵。たぶんこちらは、来日系。いわゆるチャイナ。

こいらは杏花村(きょうかそん)。地味目のチャイナ。
弥生亭本店。独特な店構え。電飾の看板もいいね。ちらっと見える店内は満席。食べログ情報などによれば、味噌ラーメンがおいしいのだそうだ。
そして、K氏が東京で一番おいしいラーメンを出すという「かいらく」。
地元の人たちで行列ができている。さて、ここで、遅れてくる半澤氏を待つことにする。そして、13時に離脱しなければならない濱津さんが、さきほどの弥生亭へ行くことに。
しばし待って、半澤氏が合流。高速の手前にあった「縁」。食べログでは休業期間が不明ということで、掲載保留になっていたが、やっているようだ。ラーメン専門店かと思いきや、メニューを見ると定食なども充実していて、町中華だ。
このあたりの住居表示は「北区豊島」。高速道路を越えて、北豊島二郵便局の裏にある、こちらのお店。「中国料理 栄楽」さん。みなさん、これまでの店とは明らかに反応が違う。
ペーソスにあふれているけど、現役バリバリ。
ちょっと変わった建物。

ここから、北へ。長野屋さん。住所は北区堀船。長野出身者の方のお店なんだろうか。残念ながら、お店は閉まっていた。定休日か。

さて、ここからK氏の案内で、飛鳥山方向。

飛鳥山を越え、豫園飯店。高級中華料理店か。

円卓が見えた。北尾トロは円卓のあるような店は町中華ではないと言う。
とはいえ、値段はリーズナブル。町中華でもいいような気がする。
そして、住宅街に不思議な光景。
日本醸造協会だった。
桜並木を歩く町中華探検隊の皆さん。
そして、K氏が初めてカレーラーメンを食べたという「中華料理 泉楽」さんへ。
が、まさかの閉店。

そして、竹林亭さん。

セットも豊富だ。

ここで、K氏「家の近所だけど、あるのは知ってたけど、認識してなかった」とのこと。まあ、それが町中華だ。というわけで、K氏がこちらのお店。

その他のメンバーは駅方面へ。

途中、「多多屋」という町中華を発見。調べたがネットには情報がない。

駅付近、半澤氏がまさかの「王子夜市」宣言。彼は「かいらく」から参加し、「王子夜市」は見ていないはず。それを隊員の話だけで、決めたのだ。すごい。

竜隊員は、酢豚定食のあった「天安門」へ。

残りは、あのペーソスあふれる「栄楽」さんへ。僕は時間がないので、駅からあまり離れたくないなと、「えいらく」さんへ向かう。
さっきは見つからなかった「老百姓」があった。

かいらくさん

醤油が立っているかんじのスープ。東京ラーメンのお手本というかんじ。

油流しには参加せず、急いで駅へ向かった。

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。