MCT@錦糸町 2015-09-11

錦糸町にいい町中華はたくさんある。
駅周辺だけでもかなりの量だ。
すべてを巡るのは不可能なので、
ある程度ピックアップしてみた。

錦糸公園を中心に時計回りにAから順に歩く予定。

もちろん、途中でいいお店があれば、候補にいれるつもりだ。

というわけで、錦糸町南口に集合したのは、
トロ、半澤、竜に私という前回の代々木と同じメンバーだ。
これで固定されていくのだろうか。
この4人をMCT四天王、あるいはMCT4と称してもいいかもしれない。

前回もそうだったけれど、今回も竜隊員に地図を渡して、お店探しを手伝ってもらった。
竜隊員は情弱ではあるけれど、地図は読める。

錦糸町駅南口をスタート

スタートしたばかりなのに疲労感を見せる背中たち。

亀戸餃子 錦糸町店
「かち馬」と書かれた看板の下にある「亀戸餃子 錦糸町店」。

錦糸町の町中華の特徴のひとつは、ゆるいチェーンが多いところだ。
ここ、亀戸餃子も名前の通り、亀戸に本店があり、いくつかの支店があるが、
店によってメニュー構成などが違っている。

DSC00375 (2)

カウンターだけの店で、回転はとても良さそうだ。
客はほぼ男性で、さっときて、さっと食べて、さっと帰るという店だ。
ビルの1階で、2面の入口がある。もう一方はこんな感じ。
亀戸餃子

 南口から北口方向へ歩く。その途中、トロ隊長は、
「きょうば、別のものがいいかな」
えっ、別のものとは?
「昨日、中華だったから、今日はオムライスとかそういうものを食べたい」
とのこと。

百花亭
百花亭さん。表からはメニューがわからない。
オムライスがあるかどうかもわからないなぁ。
きっと地元に密着したお店なんだろう。

そこから、北へ歩き、四ツ目通り方向へいくと
「李晃」がある。
李晃

ちょっと変わった名前のお店。店構えからすると、けっこう年季が入っている。
李晃

看板に「雲南麺」とある。
皆、なかなかいいぞ、という表情。
これまでのところで、ここが一番か。

その先にこんなお店が。

龍園

龍園さんもアチラコチラにある。
これもゆるいチェーンなのか。
町中華というより、少し高級な感じもする。

蔵前橋通りまで出て、生駒軒をめざす。生駒軒も都内各地にあるゆるいチェーンだ。
MCT@築地では、トロ隊長、竜隊員が行ったのが生駒軒だった。
生駒軒跡地

 しかし、生駒軒はなくなっていた。
跡地の写真を撮り、蔵前橋通りを東へ。

そこで見つけたのが「快活林」。

快活林
おお、オムライスなどもある。
外観やメニューのかんじは町中華だけれど、
店名からわかるようにこちらは来日系のお店。
我々がチャイナと呼んでいるジャンルのお店だ。
竜隊員がメニューに見入っている。
快活林

その視線の先には

快活林

カツカレーがあった。竜隊員、きょうはカツカレー気分だな。

蔵前橋通りをさらに東へ。
とてもユニークなお店を発見。
看板には「生そば 大村」「中華料理」の文字。 

生そば大村

ラーメンなども出しているようだ。さらに、まっすぐ、天神橋を渡ると「菜苑」がある。

 菜苑

菜苑の本店は浅草の千束通りにある。「純レバ丼」など、独特なメニューが共通している。
菜苑という店名ではないけれど、これらのメニューを出していることで、
ゆるいチェーンだということがわかる。
暖簾分けや親戚関係が経営しているお店らしい。

蔵前橋通りを天神橋西詰の交差点に戻る。
グーグルマップは場所が少し違っていたが、
この天神橋西詰の交差点のところに桂林がある。

桂林

実力派っぽい。

僕が小学生の頃、テレビで「遊撃戦」という戦争ドラマをやっていたのだが、
そこに登場する遊撃隊というゲリラのような人たちの使命が桂林飛行場爆破だった。
そんなことを思い出して、話すが、どの隊員にも響かない。

そして、とりあえず、最期のお店、
「みずの中華料理店」へ向かう。
名前がいいでしょ、もう、来日系じゃなくて、水野さんが、昔からやってるって感じ。

錦糸公園をぐるりとまわる。
それにしても、駅近くにこんな大きな公園があるんだろう、
そうつぶやくと、竜隊員がスマホを操作。そして、
「かつては、陸軍の糧秣厰倉庫があったらしいですね。
その後、空襲でなくなった人の死体安置所になっていたみたいですよ」
と教えてくれた。すごいなぁ。とても情弱の、ジョージャクソンズの人には思えない。

みずの中華料理店

「みずの中華料理店」だ。いい店構え。
隊長も見とれるメニュー

このあと、あろうことか、ずんずん店に入る隊長。
えっ、どこにするかとか、そういう話し合いはなし?

ということで、店の中へ。

先客1名。ゆったり6人がけのテーブルに着席。
まずは、竜隊員が、カツカレーをコール。ふふふ、知っていたよ。
で、たぶん、トロが、オムライスだろう。
が、ここで、まさかの定食注文。「きょうのランチ」を注文している。
そして、さらに「それから、オプションでジャンボ焼きそば」と言っている。
そこ、オムライスじゃないの。しかも、普通の焼きそばもあるのになぜ、ジャンボ。。。。
なんだか混乱しながらも、じゃ、自分はラーメン系で攻めようか、
おっ、野菜ラーメンっていうのがあるな、それにしようか。
そう思ったところで、半澤隊員がまさかの「野菜ラーメン」をコール。
しまった。先を越された。じゃ、もう残るはオムライスかい、ってことで、
「オムライスに餃子」をコール。

最初に注文したカツカレーが届く。
カツカレー
ちゃんとサラダやスープもついている。これはいい。

餃子@みずの中華料理店

ちゃんとお皿に名前が入っている。餃子は皮が厚く、モサモサ系。

ジャンボ焼きそば

かなりの量の焼きそば。ソースではない独特の味付け。
オムライス@みずの中華料理店

オムライスは、どこか懐かしいかんじ。

オムライス@みずの中華料理店

高さがあるね。ここのオムライス、かなり好きだ。
今日のランチ

北尾トロが頼んだ、今日のランチは茄子の炒め物。
特筆すべきは味噌汁がついていること。

野菜ラーメンは、タンメンの醤油味ヴァージョンだと思ったら、
優しい、塩味。
焼きそば@竜

竜隊員に残ったご飯を進めたら、もういいとのこと。
腹9.5部目だそうだ。

満足気の竜隊員。
やはり、焼きそばはジャンボでよかった。

会計のときにお店の方に「もう、こちらでお長いんですか?」とうかがったら。
「60年になりますね。代がわりはしましたけれど」
とおっしゃる。なるほど、老舗だ。

みんなで油流し。北尾トロのiPhoneは前回の代々木の時もそうだったが、
画面にヒビが入ったまま。
そこで、キャリアを変えてiPhoneを取得するのも手だみたいなことを話している。
そのとき、竜隊員が「同じiPhoneなら乗り換えにならないのでは」と発言し、
そこにいる誰もが、やはり竜隊員は情弱だと納得。

実際に歩いたルートはこちら。
今回は3.8km歩いた。

■みずの
東京都墨田区錦糸4-11-7

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。