この町の男達の胃袋を支える タカノ@椎名町

こんにちは、ライターのあきです。

6月8日(水)快晴。
本日の探検は私が住む町、椎名町。
住み始めて5年程、永住したいと思えるほど大好きな町です。

なので、探検隊員たちに椎名町の素晴らしさを伝えたいと事前に町中華のリサーチをいたしました。意外なもので、自分の住む町の町中華店には全然行っていないんですよね。。。
昼間は自宅にこもって物書きしていて、夜は酒場に繰り出してしまうので、我が町の店を知らないという事態。
町の噂をもとに、5件の店をピックアップし、事前にルートを歩いてみたりもしました。
3月に隣駅の東長崎を探検したばかりなので、歩いて行ける距離であってもその回に訪れた店は除外しました。

今年の3月に、閉店したとんかつ屋をリノベーションしてオープンした民泊、「シーナと一平」のご主人、日神山氏に協力を仰ぎ、民泊の宿泊者に渡しているパンフレットを入手してきました。

このパンフレットは裏が椎名町の白い地図になっていて、飲食店などを書き込みながら宿泊客たちにこの町を案内していると聞いていたので、使える!!って。

この白地図を町中華Mapにしてやろうと意気込んだものの、リサーチした5軒中2軒が地図の圏外で意気消沈。。。それでもめげずに集まった隊員にお渡ししました。

といっても、今回はマグロ隊員が急な取材のため当日ドタキャンとなり、竜隊員と増山隊員と私の3名です。

日差しの強い中、いよいよ探検がはじまりました。

1軒目は、駅を出てすぐ裏の路地に入った「十八番(おはこ)」さん。
町の噂によると、ラーメンが辛いとか、、、店の前はゴテゴテと張り紙があってにぎにぎしています。

2軒目は駅前のアーケード商店街にある「銀楽」さん。
ここは駅前アーケード内という一等地にありながら、知り合いで行ったことのある人が誰もおらず、気になりながらも素通りしてしまう店でした。店の中が外からは一切見えず、古くからありそうなメニューと食品見本のみ。

今まで素通りしていたけれど、よく見たらすごく安い。
椎名町は池袋の隣駅でありながら、かなり物価の安い土地であるのは知っていたけれど、チャーシュー麺が500円とはどんなチャーシューが乗っているのか気になってしまう。
でも、ラーメン店で中が一切見えない造りはやはり敷居が高い。

3軒目は地元でもファンの多い「タカノ」さん。
こちらは、食品サンプルもメニューも外には一切なし。
ただ、この店が好きという人の話はたくさん聞いていて、とっても行ってみたかった店です。

4軒目はタカノさんからしばらく何もない住宅街を歩いて、「紅梅」さん。
ここは、噂によると味はイマイチだけど、ご夫婦で経営されていて、調理をしているのは奥様の方だとか。そして、いつ夫婦喧嘩をしながら営業しているのだとか。
味より味のある店? ということで、気になるお店の1つでした。
ちょうど探検隊が通りかかったときにご主人が店の暖簾を出そうとしているところで、ギロっと見られてしまいました。

5件目は「松月」さん。ここの噂は可もなく不可もなく、、、でもそれって町中華では大事な要素では? と思い、候補に入れてみました。

戻りがてら、どこに行くか話し合い、今回は3人バラバラで違う店に行くことになりました。

私は近所だからいつでも行ける、、、と思いつつ、評判の良いタカノさんに決めました。

竜隊員はアーケードの銀楽さんへ、増山隊員は十八番へ、それぞれ散って行きました。

さて、タカノ。
メニューは一切おいておらず、壁に貼られた古い蒔絵のようなもののみ。
写真を撮るのも憚られ、無音カメラアプリでこっそり撮ったのがこれです。
ピンぼけで全然わからなくてごめんなさい。

私は400円のチャーハンと300円の餃子を注文しました。
初めての店では絶対チャーハンから食べるのが習慣なので、、、

お店に入ったのが11:45頃だったので、先客は一人でしたが、12時を過ぎるとわんさか入ってくる、入ってくる、作業着を着た男達。
男達が頼むのはラーメンでもチャーハンでも餃子でもなく、皆〇〇定食

メニューの撮影に失敗したので、定食だけ必死にメモりました。

・焼肉定食
・とんかつ定食
・チキンカツ定食
・肉ピーマン定食
・うま煮定食
・肉エッグ定食
・麻婆豆腐定食
・肉みそ炒め定食

これら、ぜーんぶ500円
ごはん、味噌汁、サラダ、お漬物がついてたったの500円。
しかもすごいボリューム。
写真をお見せできないのが残念でなりません。
とにかくすごいボリュームで、作業着の男たちはさらにごはんの大盛を頼んでいるのでした。

私が食べたチャーハンも普通よりちょっとご飯が多めな気がしました。
餃子も大き目で、6個乗ってて300円はイマドキ破格のお値段だと思います。

この店の人気の秘密は安さとボリュームにあったんですね。

入れ代わり立ち代わり男たちが入ってきて、12時過ぎて間もなく相席がはじまり、わずかな列もできてしまいました。

そんな中でのんびり写真撮影しながら食べるわけにもいかず、カウンターの端の席に座っていた私も急いですべて食べて逃げるように店を出ました。最後まで女性客は私一人のみ。

嗚呼、こんなに近所なのに、どうして今までこの店に行かなかったんだろう。
500円でお腹いっぱいになる。
野菜と肉とバランスよく食べられる。
貧乏ライターでも行けるよ(TT)
混んでなさそうな時間を狙って、常連客になってやるんだ、絶対。

店内に置いてある漫画は当然の「ゴルゴ13」。
部屋にフィギュアを飾るほどゴルゴ好きな私にはたまらない店です。
全てのメニューコンプリートしに行くからね。
待っててね。あっ、ピーマンは苦手だから、肉エッグ定食は食べられないけど。

各々食べ終わって、油流しもあらかじめリサーチしておいた古き良き喫茶店「鴻城」さん。
暑い日だったので、アイスコーヒーが身体にしみました。

竜隊員の行った銀楽さんも、増山隊員が行った十八番さんもよさそうな感じなので、近いうちに必ず行ってまいります。

油流しの途中から料理研究家のきじま隊員も合流しました。
きじま隊員も私とは同じ町内に住んでいるご近所さん。
タカノ愛が半端ありません。きじま隊員は半ライスだそうです。

うまくこの町の良さを伝えられたか、ちゃんとエスコートすることができたか心配になりながら、お開きとなりました。
椎名町の他の町中華はソロ記事としていつかアップすることを誓います。