2015年 楽しませてもらった町中華 ベスト3

町中華は劇場だ! という切り口で、2015年に行ったお店のべすと3を選出しようと思う。

まず、その前に番外編ということで、2015年が初めてではないけれど、いくつか気になったお店を紹介しておこう。

まずは幸来さん。2015年回数でいえば一番多く行ったお店だ。増山隊員にここのおやじさんのレポートをしてほしいものだ。ちなみにトロ隊長は路上でここのおやじさんに会っている。

幸来さんの店頭に置かれているサンプルについて話をうかがい、記事にしたこともあったね。
町中華の料理サンプルは用済みになったらどうなるのか。 かっぱ橋本通りという、上野と浅草をつなぐ道が…【Lets】レッツエンジョイ東京

懐かしくもあり、ホッとしたお店は「らーめん・餃子 かわかみ」さん竜隊員、トロ隊長、そして今回初参加のまーこ隊員とで行った分、懐かしい餃子もチャーハンも香港版もいただけた。

竜隊員のレポートを楽しく読んだが、まーこ隊員やトロ隊長のレポートがまだ出ていないのが残念。

それから神楽坂の龍朋さん回鍋肉だ。『散歩の達人』の取材でうかがった。久しぶりに食べたけど、うまかったねぇ。肉に染みこんだ味噌の味とキャベツがご飯に合う逸品。

2015年はasukaさんという多摩地域にお住いのOLさんも参加されているので、2016年はそちらのレポートもおおいに楽しみである。
というわけで、2015年、初訪問した町中華のベスト3、
いや、ベスト7にさせて。

たたずまいからして、昭和の中華食堂。近隣で働く人たちの食堂として機能している。劇場と言う意味では、高齢のご夫婦の切り盛りなどかなり沁みてくる。
店構えがいいでしょ。横広がりのテント。のれん。
メニューも珍しいものが多い。
とくに中国丼には驚ろかされた。
カツカレーを食べ逃したので、2016年にはぜひ食べたい。
武蔵小山のお店なんだけど、実はまだMCTとしては、まだまだ未熟だった。参加隊員は、トロ、半澤、僕の3人。トロ隊長、入店するなり「餃子3人前」をコール。
いやいや、いくらなんでもそりゃって、2人前に訂正。
カウンターだけのお店で、料理を作る様子が丸見えのオープンキッチンというのが、劇場としての町中華としては最高。店主のキャラクター、「ばっちり?」と何度も聞いてくるのもよかったね。
ここで、ご夫婦がそれぞれ料理を作り、電話を受けたほうが出前に出かける。
おもしろいシステム。とにかくラーメン350円など安い。ここの個性的なおやじさんもぜひ増山さんに取材してほしい。また、正来丼という店の名を冠した丼があるのも注目したい。今後の研究対象でもある。
2015年、2回うかがったお店。
町中華は劇場という意味では、
酒を注文した時にどんなお通しが出てくるのかわからないというエンタメ性がある。
竜、半澤両隊員とともに訪れた時のお通しは、あんかけ焼きそばだった。

3年間早稲田に住んでいたけれど、まったくノーマーク。
北尾トロとのMCT活動でもマークせず。
町中華らしからぬ店構えだが、入ってみれば、なかなかの町中華。
初代だろうか、かなりお年の男性をはじめとそて、家族経営と思われる。
店の雰囲気やメニューもいい。
半澤隊員にここの豚汁定食を食べてもらいたい。
町中華が劇場とすれば、店の人もキャストということになるだろうが、
客もキャストなのかもしれない。
住宅街にあって、なんともいい時間が流れるお店だ。

緑色のテントも珍しい。とにかく奥行きがなく、店主の料理する様子がもう、目の前。
カウンターだけ7席ほど。場所によっては、寸胴のスープの中身も丸見え。
それだけにちゃんと作っている様子がわかり、
まさにエンタテイメント。
このお店を1位にしたのは、2016年1月に新店舗へ移転するということで、
今のスタイルが見られるのはあとわずかということで、
隊員のみなさんやその他の人も、ぜひ一度言ってみて欲しい。

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。