三ちゃん@東十条 半澤則吉

実は非常に時間がないが

濱津隊員の素敵な記事に触発されて
また東十条のぬくもりが消えぬうちに、
書かせていただく。
2/12(金)MCT参加者はマグロ隊員、竜隊員、濱津隊員、と半澤。
普段まず使わない京浜東北線というだけで、とっつきにくい印象を持ってしまっていた東十条におそらく初めて降り立った。
東京というより、千葉埼玉のような街並み。(勝手にそう思う)
都会ではないが、ど田舎でもない。
が、目の前にはムサコを思わせる巨大商店街が。
やっぱり東京だな、と思った。(勝手にそう思う)
驚いたことに個人店が多い。シャッターも少ない。
大宮までのアクセス良好、都心にもでやすいし、あれあれ、いい街じゃん。
まだ日中なのになかなかの活気。多分夕方から夜の方がにぎやかなのだろう。
「いい街には、猫と街中華が多い」と、何時ぞやのトロ隊長の箴言が頭をよぎる。
残念ながら猫は見なかったが
町中華も多かった。中密地域とまでは言わないまでも、味のあるみせ多数。
半澤が今回うかがったのは
「三ちゃん」
名前、暖簾、ファサード、そして黄色地の張り紙と
どれをとっても足を止めたくなる町中華感。
奇しくも、「三ちゃん」はうちの近所にある荻窪の老舗中華とも同じ名前
まさか暖簾分けなどではないだろうが、自然気持ちが入る。
セットメニュー押し。魅惑的だ。
昨年までの僕なら迷わずラーメンセットだったのだけど
最近「野菜づかい」について考えている半澤は中華丼を選択。
御徒町の「今むら」「勝太楼」に代表される「肉づかい」の良さにつづき
回鍋肉、野菜炒めに注目していくうちに
町中華の「野菜づかい」の素晴らしさにも気づいてきた。
味もそうだけど、シャキシャキの野菜。食べごたえある大ぶりの具、
これは家中華ではなかなかできないプロの技なのだ。
つうことで中華丼。
なんとイカが入っている。
エビが一切れだけの中華丼も多いが、それよりこっちの方がうれしい。
野菜は思った通りシャキッとしていて、美味だった。
中華丼を頼んだ最大の理由は白菜だけど、あるとテンションの上がるキクラゲにも感動。
醤油の入った甘じょっぱいアンは非常に食べやすかったが
正直もっと量が食べたかったっす。すいませんわがまま言って。
お店は親父さんが一人で切り盛りしていた。
忙しそうだった。
注文が入ると、中華鍋を洗う豪快な音がまず店内に響く。
2台あるテレビのサウンドを打ち消す、金ダワシの音が耳に残った。
それにしても濱津隊員のブログの隊員たちの楽しそうなこと。
これまで自分が親指を立てている姿など見たことがなかったが、掲載された写真の中にいる僕は、よほど機嫌が良いのかしっかり親指を立てていた。MCTは毎度楽しいなあ。
文/半澤則吉
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三ちゃん
東十条
ABOUT ME
半澤則吉
半澤則吉(はんざわ・のりよし) 1983年、福島県二本松市生まれ。学習院大学卒業後、印刷会社勤務を経てフリーライターに。人・食・物・旅についてあらゆる媒体で執筆する。朝ドラを中心にドラマ記事を書く朝ドラ批評家、ドラマライターでもある。