大森駅周辺@mct

JR大森駅周辺というと、散歩者にはとっておいしいスポットが多い街だ。
実際、僕も記事にしている。

懐かしい洋食を食べ大森駅周辺を歩く [散歩] All About

JRの路線が南北に走り、駅の西側と東側はずいぶん違った表情がある。

まず、駅のホームにはこんなモニュメントがあった。

貝塚が発見され、土器が出土したのは駅からすぐの場所。
いまは公園になっている。

改札を出るとすでに、トロ隊長、竜隊員が到着している。
以前は4人のことが多く、MCT4と呼んでいたが、
今日は3人なので、MCT御三家だ。

まずは、駅の西側から町中華を探してみることに。

開発が進み、大きなロータリーがある東側とは違い、西側は、昔ながらのかんじ。
駅前の道は池上通りだ。まずは北側へ歩く。
あっという間にいくつかの町中華を発見。

「孫家菜館 大森店」とある。
チャイナだし、チェーン店のようだ。
ただ、こういうお店って、安くておいしいんだよね。

そのはす向かいのビルの半地下にこちら。

「紅山楼飯店」という舐めがいいね。「ちゃんぽん 皿うどん」とあって、もともとはちゃんぽん屋さんだったんだろうか。あれ、休みか。おっ、張り紙がある。あー、なんだかご主人がケガをされ、リハビリに努めているそうだ。長期休養中らしい。

紅山楼と同じビルの地下には「朋友」があった。ボンヨウとふりがながふられている。大森には大連料理のお店が多い。ここもそうだ。実際、お店の前まで行くと、昼は普通の定食を出しているようだ。大連料理は押さえておきたい、北尾トロはけっこう興味を示していた。

そして、ここからジャーマン通りという通りに入ってすぐの場所にあるこちらのお店。今回僕は、ここの店をかなり推している。町中華らしいお店だ。

千成飯店という店名は、たしか平井駅にもあったか。しかし、2人はありがちという理由であまり、興味を示さない。ありがちだからこそ、行くべきではないか。ドイツ人の学校があったからつけられた通りの名前らしいが、このジャーマン通りを先に行けば、大興苑という町中華の遺跡があった。もはやサンプルケースにはなにもない。

歴史のある街にくると、こういう光景をよく見かける。この先、ジャーマン通りを行ってもあれなので、池上通りに戻ろう。駅の手前に左側へ入る横丁があった。「山王小路飲食店街」という看板が見える。ちょっとおもしろそうなので、行ってみよう。

そこで、見つけたのが、こちら、長崎屋さん。

かなりの実力店のようだが、夕方5時よりの貼紙があった。残念。再び、池上通りまで出る。
そして、見つけたのが、こちら。「東京餃子軒」さん。
しかし、大森駅エリアはなにげに中密地帯(中華料理店密集地帯)だ。ちょっと歩いただけど、ずいぶんと町中華を見た。
さらに池上通りにはよさげなお店がある。それがこちら。
「てんちゃん食堂」さん。店名がおもしろいね。

竜さんがかなり興味を示している。僕もここはかなりの実力店だと見た。
さて、ここで、西口は終了し、東口へ。

線路の下をくぐって進む。

いいかんじの路地が続いている。あの「餃子 満州里」という看板が気になるね。

大森で昭和27年創業だという満州里菜館。なんといってもいいかんじなのが、店頭のこちらのサンプルケース。

最近はこういうの見なくなったよね。なんだか、懐かしい。ここ、入りたいなぁ。

駅東口方向へ歩くと、見えてきたのが「喜楽」さん。なんとも、大森は名店ぞろいだねぇ。

喜楽さんは、渋谷の喜楽さんとなにか関係があるのだろうか。ああ、ここも入ってみたい。かなり、旨いのではないだろうか。
少し駅から離れたところに「逸品園」さん。

こちらもいいね。あ、むこうにも中華料理屋らしき看板。近づいてみよう。

なんだか頭がくらくらしてきたなぁ。たくさんあるぞ。

またまたあった。なんか、すごいねぇ。「中国大衆料理 福源餃子房」とある。

北尾トロがここで、提案。「料理の写真ばっかり撮ってても、食べログと変わらないからさ、やっぱ食べている人を撮らないと」と言う。なるほど、その通りだ。そうしよう。

そして、住宅街で見つけたのがこちら。

ちょっと独特な外観だけれど、いい味わいがあるね。近づいてみよう。

これまでさほど、写真をとらなかった2人もスマホを向けている。「満福」さんらしい。オリジナルのノレンだ。マーボー丼というのが、ノレンに載っているのが珍しい。ここはやはり、マーボー推しなのだろうか。

と、ここで、まさかの展開。店主が中から出てきた。あわわ。なんだかそのまま入店することに。この先にまだ予定があったんだけどね。

「町中華は劇場だ!」をそのまま表しているのがこのお店ではないだろうか。

モヤモヤサマーズで紹介されたようだ。さあ、どうしようか。竜さんにカツカレーあるよ、と勧めてみた。飲み物は? と、なんだか誘導されるように、ビールを注文。僕と竜さんはビールを飲んだ。

漬物が出てきた。お通しか。けっこうおいしい。

日本式の中華料理の麻婆豆腐だ。きっとまだ麻婆豆腐がさほど知られていないころからやっているのか。餃子2人前を注文。けっこうこぶりだ。
ここで、おやじさんが、俺にまかせろとばかりに出てきて、餃子に酢をかけはじめた。油流しなのだそうだ。僕らもいつも油流しをするが、この時点で流すとは。。。

さらに醤油を少したらし、どうぞ、食べてみてとのこと。
うまい。
どうやら、厨房は息子がやっていて、おやじさんは引退したのだそうだが、
こうして、お店のお客さんと話をするのだそうだ。
北尾トロが注文したチャーハン。

竜さんが「カツ丼にしようと思うんですけど」と僕に耳打ち。いいじゃないですか、いっちゃってくださいよ、竜さん。で、やってきたのがこちら。

独特なかんじかな。卵でふんわりとカツがコーティングされている。

最後に、シューマイをたのんでみた。

お腹いっぱい。ひとり1700円なり。しかも、食べるのに夢中で隊員の食べる姿を撮っていなかった。

帰り際に北尾トロが取材など受けてもらえるのか聞いたら、すべて断っているのだそうだ。

というわけで、今回のマップはこちら。

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。