亀戸の『宝来軒』さんで半チャーハン・ラーメンをいただく

今日も暑い。バスで亀戸四丁目の停留所。おお、やっているね、『宝来軒』さん。

しかし、なんの情報もないね。なかなかフリーの客は入りにくい。

思い切って、入ってみようか。

入って見てビックリ。カウンターはほぼ満席。
そして、全員が飲んでいる。
ここは呑み中華の店か。
むー、なにをたのもうか。
こんなときは、最初に書かれているメニューだ。
半チャーハン・ラーメン。
というけで、注文。
ご夫婦でやっていらっしゃるのだろうか、
厨房でご主人が鍋を振る。
ほとんど全員が知り合いのようだ。
ちょっとしたものをつまみ、
チューハイなどを呑んでいる。
というわけで、やってきたのがこちら。
チャーハンは、ナルトの刻んだものがけっこう入っている。
塩分は高め。
ラーメンは最初から胡椒がかかっている。
オーソドックスな醤油ラーメン。

2人ほど客が帰り、空いた席に30代くらいの男性が座る。
女将さんが、「いつものでいいの」と聞いている。
そして、「生姜焼き一丁」と旦那にコール。
そうか、ここは生姜焼きだったのか。
出来上がったものをチラ見すると、
味濃いめのポークソテーというかんじだ。
代金を支払って歩く。
LINEでえのきどさんが、
きょうの『とと姉ちゃん』、小麦粉が大量にあるから、
それを違う料理にする、みたいな話があったけど、
あれって、町中華の原点では、みたいな話をふっていた。
そうそう、まさに、ララ物資のこと。
あれこれ、意見交換。
そんなうちに押上。上海亭さん前まできた。
ここまだ一度もきてないかな。
行っておきたいお店だね。
そうだ、えのきどさんと話していたので、
ふと、『五十番』はどうなっているかと思った。
先日、八広の『50BAN』の話を聞いていたからだ。
もともと王貞治氏の父親が八広で開業したのが昭和3年。
戦後すぐ、こちらの押上に移転。
八広のほうは叔父が継ぎ、今は王氏の従妹が洋食店として営業している。
こちら押上の五十幡は従業員の方が継いでおられる。

おや、張り紙があるぞ。胸騒ぎ。

えーっ、けっこう店主はご高齢のはず。
復活してほしい。
スカイツリーを見ながら、『下総屋』さん、
よく見れば、看板には「軽食 中華」となっている。

吾妻橋を渡って、帰宅。

■宝来軒
〒136-0071 東京都江東区亀戸4丁目12−14

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。