半澤の博雅研究、第一歩

8月2日火曜日MCT
参加者はマグロ隊員、竜隊員、中西隊員、あき隊員、半澤
@東京駅八重洲地下街

八重洲地下街を今回のアタック先に選んだのはマグロ隊員。
暑いから空調が効いたところをぜひ
という、なるほど理にかなったチョイスであった。
昨年の今ころだろうか渋谷、「仙台や」にうかがった。(調べたら8月7日だった)
めちゃくちゃ汗かいたあげく
さらに汗かく中国丼に出くわした⇩ 大変だった。
http://blog.livedoor.jp/machi_chuuka/archives/1036379393
あの日のことを考えると
「夏はムリしない」はMCT活動においてはかなり重要なスローガンに思える。

東京駅に来ることはあれど
八重洲地下街を目的意識をもち歩いたのは初めてかもしれない。
いろんなジャンルのお店が並ぶ。有名どころのチェーン店もそろうしご当地系名店も多い。

八重洲という地名の由来になった
ヤン・ヨーステン像前で待ち合わせ。
いけふくろう、くらい大きなモニュメントを想像していったら
思いの外小さくて迷った。

ヤンさんの真となりにあるのが
游亀亭

旭川ラーメンのお店。

続いて

鳳鳴春

満腹セット1000円、サービス麺975円が最安クラス普通の定食は1800円くらいする。
セレブ中華だ。13時すぎ、それでも混雑していた。
銀座に本店がある有名店だそうで、本格中華。
写真撮り忘れ
くじら軒
ここは横浜の有名ラーメン店で、名前を知っていた。横浜だと行列なのだそう。
いずれも名店で、あと東京駅という超好立地のせいもあってか
なかなかの価格設定(まあ600円台、700円台のラーメンはあったのだけれど)
これぞ町中華!みたいなのとは違うけど地下で独自に育った中華文化はそれはそれで楽しく思えた。デパートの中とかももっと行かないとなあ。
一軒だけ見当をつけてきた店が近かったので
地上に出る。
八重洲地下街を出て徒歩3-4分。
とはいえ八重洲地下街の出口はたくさんあるから
もっと直近の出口があったに違いなく
一瞬でも灼熱の中を歩き少し後悔。
果たして中華博雅に到着
博雅は「ゆるチェーン」だ。
以前MCTでは神保町(淡路町)の店と東十条の店をみつけていたが
マグロさんいわく浅草にもあるとのこと。
例によって回鍋肉定食。800円。
味付けは甘くて濃い系。ご飯が進んでしょうがないタイプだ。
玉ねぎが入っていた。冷静に考えると回鍋肉に玉ねぎはなかなか珍しい。

おかわり自由×麻婆豆腐×ザーサイ
ということで都合2度おかわり。
2度目のおかわりは少量で、と伝えたがそこそこたくさん盛られてきたので
2回目のおかわりコールを恥ずかしがっていた竜さんと分けた。
圧巻は中西隊員が注文していた水餃子900円。
餃子ゾーンまでなかなか届かない具の量。
水餃子は店により千差万別でキャラクターが出るから面白い。
この店、なんと地下2階まであるそう。キャパが大きく夜は飲み屋としてかなり機能しそう。味も濃いめだから、ご飯だけでなく酒も進むなあ、間違いなく。
店には古い写真が飾ってあった。
どうやらこの店の昔の姿。
かなり古めかしいので歴史ある店のようだ。
博雅という店名の下に「東京会館」とあった。
なるほどルーツはほかにあるのやも、
と調べたところ面白いことが判明。
明治14年、広東省出身の鮑氏が「博雅亭」を開く
2代目が伊勢佐木町に出店、ここで日本初のシウマイを作ったという。
そして横浜高島屋で50年以上に渡り「ヨコハマ博雅」というブランド名で
シウマイを売っていたらしい。
出展:株式会社博雅ホームページ http://hakuga.com/index.php?e=13
(形は変わったもののいまだ博雅ブランドのシウマイは健在とのこと!行くっきゃない)
東京駅直近の最高の場所に
横浜で当時隆盛を誇っていたシウマイの博雅が出店、
「博雅 東京会館」という看板を掛けていたとしても驚きではない。
そして定食についてきた麻婆豆腐が明らかに広東系、横浜「博雅亭」の鮑さんも広東出身。
あくまで推測の域は出ないが博雅のルーツは横浜、
そして、そこは日本におけるシウマイ伝来の地。
ただ現在の博雅にはシウマイの文字は見られなかった(ような気がする)
夜だけとか、かしら。もしくはなくなったのか。そもそも横浜博雅とは無関係か。
調べているだけで胸踊ってしまった。ほかの博雅も含めどういう経緯でそこにできたのか、広がったのかを調べてみたい。
最近うかがった「すずき」のご主人がシウマイの有名店築地「やじ満」出身で
築地系シウマイ伝播の様子もうかがい知ることになったが、
博雅のホームページを見るに築地系ともちょっと違う。
シウマイの歴史も追わなくてはならないなあ。
時代の移り変わりの中で変遷、分派してゆく町中華ならではの面白さを
東京駅という、超メジャースポットでも感じられるのだから
本当、町中華、おそるべし。
◆中華博雅
東京都中央区八重洲1-9-8 八重洲藤山ビル 1F~B2F

文/半澤則吉
ABOUT ME
半澤則吉
半澤則吉(はんざわ・のりよし) 1983年、福島県二本松市生まれ。学習院大学卒業後、印刷会社勤務を経てフリーライターに。人・食・物・旅についてあらゆる媒体で執筆する。朝ドラを中心にドラマ記事を書く朝ドラ批評家、ドラマライターでもある。