浅草の中華カドさんでチャンポンをいただきました。

角にあるから中華カドへ。

いらっしゃい、と迎えてくれたのは足の悪い奥さんではなく、少し若手の女性。前にもいらっしゃったような気もする。カウンターに座り、ご主人にチャンポンを注文。

このところ猛暑が続いていたけれど、きょうは少々暑さがおさまっている。このまま秋になればいいのだけれど。

以前は水がセルフだったけれど、いまは女性がおしぼりとともに持ってきてくれる。

訳あってこのところ再びチャンポンに注目しているのだ。

東京の町中華にはチャンポンというメニューがけっこうあって、僕はこのチャンポンを長崎ちゃんぽんと区別して東京チャンポンと呼んでいる。

で、この東京チャンポンは実に様々。あるときはタンメンのようなものをチャンポンといって出している店もあった。かと思うと、いろいろな具材がのった五目そばのようなものをチャンポンとして出している店もあった。しかし、たいていの店で出しているチャンポンは、塩味スープのあんかけで、野菜、お肉、溶き卵というスタイル。

中華カドで出しているチャンポンはこの王道スタイルだ。

さて、中華カドのメニューがこちら。メニューの最初にチャンポンが載っていることはまずない。最後ということもない。たいてい、麺類のまんなかぐらいにチャンポンはある。中華カドでもそうだ。価格は750円であった。ウマニソバ、五目ソバ、チャーシューメン、天津メンと同じ価格。たぶんこちらのチャンポン、けっこうゴージャスなんじゃないかな。と、待つことしばし。やってきました。チャンポン。

かなり強めの餡です。下にスープがあると思いきや、全部餡。

大ぶりのお肉が2切れ入っていました。

麺もたっぷり。

これはおいしい。

で、気がついたのは、東京チャンポンは体が温まりますね。

僕が初めて東京チャンポンを食べた西荻窪の大宮飯店(現在は閉店)でも夏に食べて、汗をかきかき、これは冬向きのメニューだなと感じたことを思い出したよ。

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。