年末の「楼」4連発

ベスト3をあげようと思っていたのだけど、その前に
思わぬ展開になったのでレポートさせていただきます。

24日はトロ隊長と荻窪「光陽楼」
25日はマグロ隊員、竜隊員と御徒町「勝太楼」
28日は一人で武蔵境「東大楼」
本日29日はマグロ隊員と代々木「山水楼」
狙っていたわけではないのだけど
半澤はこの数日たたみかけるように「楼」をめぐることになった。

「勝太楼」からレポートをあげていないので
25日の話から書くことにしよう。

御徒町の勝太楼はこの夏、偶然足を向けた店だが
僕の心の中にはずっと「名店」というイメージがあった。
大勢で訪れて、たくさんのメニューを食べれたというのも
プラスポイントだったのかもしれない。
「カツがおいしいから勝太楼」
あの日、勝太楼のおかみさんは確かにそう言っていたしトンカツを食べた記憶も鮮明にあったので、僕はメニューにトンカツを探したのだが、見当たらない。
というわけで僕は親子煮定食を注文。670円。

肉が多くかつ、うまい
そう、肉づかいが見事。今回、鶏肉でもそれを実感しました。
ついで、メニューにはないのだけどトンカツ単品発注してみると厨房にトンカツができるかどうかを確認するおかみさん。

聞けば生パン粉がある時だけ作れるのだという。夏に来た時はカツカレーも食べた気がするが、あれは「本日の定食」的なメニューだったらしい。なるほどねえ。


で、第三の「楼」は28日。
武蔵境の駅前にある東大楼。以前一度入って、これは相当実力派と目をつけていたお店。再訪。

ウェイターは若い娘さん。厨房にはお母さんと息子さんらしい男性。
家族経営まちがいなしだ。たぶん。
そして、今回は定食から回鍋肉を注文。750円。


これが猛烈にうまい。
「うまい」の副詞に使う言葉として「猛烈」は正しいかどうか疑問だし
少し古臭いが、まさに猛烈なのだからしょうがない。
甘めの味噌が豚肉のうまみを引き立て、ご飯がすすむ。
おかわりはしなかったけど、正直この一皿だけでご飯3杯はいけた。
昔駒場東大前にあったから「東大楼」というそうだ。
〇〇だけど▲▲、という面白店名は他にもありそう。今後も探したいテーマ。
そして最後の「楼」は本日、代々木「山水楼」
これが今年の中華納めである。
ここはMCT4で9月に写真を撮っているが入店は見送った。
9月の記事はこちら。
http://machichuka.com/mct_90
駅前すぎるから、敬遠してしまったのだ。
が、冷静に考えればこれぞ町中華!
そして本日知ったのだけど、ここは横位置ではなく、縦位置で写真を撮るべき店。
そう、気づかなかったけれど2階がある。
しかも、こう言ってくれているし。行くしかないっすね。
そしてこれが2階からの風景。
醤油とラー油、割り箸越しに見える代々木駅西口改札。


駅との間には短い横断歩道だけ。この近さってすごい。
本日は久々に麺類を。
五目うま煮麺。880円。
野菜がうまい。そぎ切りの白菜、くわいのシャキシャキ感。
そしてまさかの銀杏入り。スープはサラサラ系で、とっても食べやすかった。
チャーハンを注文したマグロ隊員もかなり気に入ってらっしゃった。
かなりの実力店。駅前でこのクオリティはうれしい。
駅ナカ立ち食いそば屋感覚で利用出来る希有な町中華といえよう。
「楼」しばりがいけたのだから(狙ってやったわけじゃないけど)
「亭」や「軒」しばりもいけそうだなあ。
文/半澤則吉
ABOUT ME
半澤則吉
半澤則吉(はんざわ・のりよし) 1983年、福島県二本松市生まれ。学習院大学卒業後、印刷会社勤務を経てフリーライターに。人・食・物・旅についてあらゆる媒体で執筆する。朝ドラを中心にドラマ記事を書く朝ドラ批評家、ドラマライターでもある。