MCT初参戦 「らーめん吾妻」@町屋

マグロさんに誘われて町中華探検隊に初参加した。そもそもこの会ではどんなことを行っているかもわからないのだが、お昼に中華を食べ歩くという謎の部隊におもしろ半分に参戦してみた。

一緒に参加した方々から写真の顔出しOKの許可もいただいたので、この日の様子を撮影した写真で振り返ってみよう。

待ち合わせ場所は、京成町屋駅。わざわざ町屋に中華を食べに行ったことはないが、町中華が似合いそうな場所。初めての参加にしてはいいロケーションかもしれない。

待ち合わせ時間ぴったりにマグロさんが現われ、竜超さん(以下、竜師匠)を紹介される。

マグロさんはこの日回るお店をリストアップしていた。「これ全部のお店を食べ歩くの?」と聞いてみると食べに入る店は1軒だけであとは店回りをするだけだという。

それを聞いてちょっと安堵、というか食べざかりをとうに過ぎた我らおっさんたちがそんなに食べられないのは聞くまでもないことで後になってアホなことを聞いてたんだなと思った次第。

とするうちにマグロさんと竜師匠はすでに中華のお店にするどいまなざしを向けている。すでに探検隊モードに入っているようだ。「ほら、あの店ですよ」、と町中華をにおわす店を指さすマグロさん。

ほんの少し遅れてトロさんも合流。トロさんと会うのはこの日がお初だ。トロさんの本は何冊か読んでいたし、マグロさんからもトロさんのことはいろいろ聞いていて、トロさんとマグロさんのコンビでいちど会ってみたいと思っていた。この日はそんな願いも叶ったのだった。

リスト地図をもとに町屋の中華店を巡る。「ここはチャイナ系だな・・」、なにやら専門用語も飛び交うようになってきた。町中華初心者の自分は今日は黙って達人たちの後を付いていくことに徹しようと心に決めた。

この「百番」という店は、この日食べに入る店の有力候補のひとつらしい。

それにしても、この外から店をなめるように眺めている姿、本当に怪しいと思う。

「さて、どの店に入りますか」と言いながらもなかなか決まらない。そして町屋のメイン通りからどんどんと奥に入っていく。ディープな町屋に突入だ。こんなところに中華の店があるのか?そんな裏通りを進んでいく。

すると住宅街の通りに赤い看板が現われた。実はこの店、マグロさんがとある有力情報筋から得ていた一押しの店とのこと。

看板先をトロさんが先頭を切って進んでいく。どう見ても住宅街の小路だ。

進んだ先は一般住宅の玄関先。トロさんもちょっと腰が引けているようにも見える。

しかし、玄関先にはこんなメニューが立てかけられていた。ここはちゃんとしたらーめん屋ということは事実のようだ。皆の気持ちが一致したのか、「じゃここにしますか」とお店のドアを開けてみた。

すると中は、赤を基調にした正統派の町中華といったたたずまい。カウンターが4席ほどと2人がけのテーブルが2つだけのご夫婦で営んでいる小さな店だ。

かつては別の場所で同じ名前で店を構えていたのだが、ご主人が一度体を壊したのがきっかけで小さくていいから店を続けようと自宅の一部をお店にしたのだとか。住宅街の一角に突如看板が現われた理由を聞いて納得できた。

マグロさんとトロさんは、ちゃんぽんなど麺類をオーダー。トロさんはさっそく撮影だ。

自分は、オーソドックスにらーめんをオーダー。しょうゆ味のらーめん。麺は太目でスープの味は少し塩が強めの東京のしょうゆラーメンといった感じか。ちなみに、ここのご主人は石川出身とのこと。

餃子も頼んでみた。ここの餃子は餡に味付けがしてあって、タレをつけなくても十分においしい。一切なにもつけずに食べてしまった。餡に入っているのものは秘伝らしい。

3人は麺物を頼んだのだが、ひとり竜師匠だけはご飯ものということで焼き肉定食。

麺物より遅く出されたにもかかわらず、「俺食べるのは早いから」と言ったかと思うと、本当に早くあっという間にたいらげてしまった。さすが師匠と呼ばれるだけのことはある。

食後の「油ながし」の儀式にも少し参加した。「油ながし」でも竜師匠はパフェだ。さすがだ。今日は一日お世話になりました。

少し恐る恐る参加した町中華探検隊、町歩きの新たな視点が見つかったようにも感じた。単なる食べ歩きとは違う意識を持って巡るのことが、次はどんなジャンルの中華店を攻めようかという期待感を掻き立てるようだ。また参加してレポートしたい。どうぞお見知りおきを。

瀬川 陣市