やっとうかがえた「中華そば みたか」は最高でありました!

三鷹駅から歩いて3分ほどのビルの地下にあるお店、「中華そば みたか」を知ったのはテレビ番組だった。

夕方の番組とかではなく、ゴルデンタイムに放送されていたと記憶している。内容はお店の紹介とともに若いオーナーとその奥様のお話。新婚で子供が生まれたばかりのご夫婦、奥様は肥満気味のご主人を心配し、ダイエットメニューをつくり、ご主人に食べさせる日々なんだけれど、ご主人の体重はいっこうに減らない。その理由をカメラがとらえていて、ご主人、休憩時間の間に店の商品であるラーメンをずるずると食べている、みたいな番組で、ちょっとユーモラスなつくりだった。で、このご主人がすするラーメンがうまそうだった。番組が別の店の紹介になったので、すぐに検索してみた。

なんとなく、自分のなかでモヤモヤしていたものがあったのだけれど、その店は、かつて「江ぐち」という有名店で、僕もなんとはくは知っていた。ただ本は読んだことはなかったし、お店にも行ったことはなかった。

阿佐ヶ谷ロフトで町中華探検隊がイベントをやったときに『孤独のグルメ』の久住昌之さんがゲストできていただいたときにも『江ぐち』の話になった。

イベント後、遅ればせながら本を読ませていただき、お店にも行こうと思っていたのだが、まだ店には行けていなかったのだが、元「夕刊フジ」で僕の担当だったK氏から誘われた。それで油そばの店である珍々亭にいっしょに行き、その後、「中華そば みたか」にも足を運ぶこととなった。K氏はおごってくれると言う。僕は「おごる」という言葉には弱い。

というわけで、三鷹駅でK氏と落ち合い、「中華そば みたか」へ。

K氏はかつて三鷹に住んでいて、再開発で建てられたビルの地下に入る前の「江ぐち」に何度も行ったそうだ。

この場所がかつて「江ぐち」があった場所だとK氏は教えてくれた。

というわけで、ニューエミネンスというビルの地下へ。

階段を降りていくとその先には、6、7人ほどの並び。K氏によれば、少ないほうだとのこと。先日、K氏が週末にきたら、ものすごい行列だったそうだ。

きょは平日の昼過ぎで回転も早く、ほどなく順番がまわってきた。店の方のオペレーションが素晴らしく、こちらが2人組だとわかると、ちゃんと並びの席が空いたタイミングに店に招き入れてくれた。

着席し、まずは瓶ビールとチャーシューをいただきます。

あ、メニュー表記は「チャシュー」だった。

焼豚といっているけど、実際は煮豚。たっぷりのネギと醤油ダレがかかり、さらに白い粉がたっぷりかけられていた。この粉が旨味なのね。

それから、普通のラーメンにしようかと思ったらK氏は五目そばのほうがいいというので、それにした。

ピーマンはところは、かつてはほうれん草だったそうだ。あとは、ゆで卵、もやし、ハム、ナルト、メンマなどがのっかっている。

撮り忘れたけれど、麺がめちゃくちゃおいしい。

ああ、これはハマる味だあ。一度食べたら、忘れられんね。しかも他にはないから、またここにくるしかないよ。

ってことで、ごちそうさまでした。

【読書】孤独の中華そば「江ぐち」|下関マグロ|さんぽ作家

ABOUT ME
下関マグロ
下関マグロ(しものせき・まぐろ) 1958年、山口県下関市生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。北尾トロ、竜超と共著で『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(角川文庫)。CSテレ朝チャンネル『ぶらぶら町中華』にトロと出演中。