堀切菖蒲園アタック 「長門」 「哈爾寶餃子」 

時は満ちた
2015年12月15日
ついに挙行された
堀切菖蒲園アタック
半澤は長門、哈爾寶餃子
実力派2店舗に行くことに

まずは長門

もちろん、たくさん麺類もあるのだけど丼も充実している。サービスセット700円は塩、味噌、醤油3種のラーメン+半チャーハンor半カレー
あと20円出すと牛カルビ丼もチョイス可能。
ならば今日はお祭りだから最高額の牛カルビだろう。まあカルビというかなんというか味付け肉が乗ったご飯だったけれど、これで720円なら文句はない。
塩ラーメンは適度な塩加減で食べやすい。なによりこの店、街に根っこを張りまくっているのが素敵。
以下は、店主親子と常連客による会話のやり取り。
客「オヤジ! どうする宝くじ当たったら」
店主「そうそう、銀座で買ってきたよ。今年は10億円だから、すごいよね」
客「銀座、銀座じゃならんだでしょ」
息子さん「いや並ぶのは1番窓口だけだろ」
店主「そうそうだから、俺は全然並ばないですぐ買った」
息子さん「1等っつてもあれあたったらほとんど税金で持ってかれるんだろ」
客「そうなの、半分は税金」
店主「まあ当たったらどうするかね」
客「おれたち常連客は恩恵にあずかれるよな」
息子さん「まあ誰にもいわねえわな、ガハハハ」
店主「いきなり暖簾、なくなってたりな、アハハハ」
客「まあ、俺も当たったら言わねえわ、アハハ」
宝くじのくだり、かなり長かった。ずっと似たような話してた。こんなホームドラマのようなやり取りが毎昼、毎夜繰り返されているかと思うと愉快な気持ちになる。堀切の街で40−50年営んでいるという長門さんは今の場所に移ってからも15年目という。息子さんはまだまだ若いのでこの数字がどんどん伸びて、何十年後もサラッとやっていてくれたらうれしい。
そしてかなりお腹いっぱいになってからの哈爾寶餃子。
ハルピン出身の老夫妻の店で人気店。メディア露出も少なくない。
店名は「ハルビン」と読む。

ピータンと豆腐のサラダ350円、ビール中びん500円。サラダでも野菜はない。これがメチャメチャ酒のあてになる。ピータンの塩加減が絶妙、黄身が豆腐に溶けクリーミー。

焼き餃子350円。絶品だった。歯ごたえが楽しめるほどに皮が厚い。さすが本場の人の手作りという感じ。肉汁がジュワーというタイプではなく、いやもちろん熱々でジュワッとはするのだけど、肉汁で勝負していないというか。餡の味が純粋にうまい。これは相当ハイレベルな餃子で、これまで食べてきた餃子とはアプローチの仕方が違う。かといって香りが強いとかニンニクが多いというわけでもなく、食べやすい。日本人の舌を意識してしっかりカスタマイズされているのがよくわかった。なるほどテレビで紹介されるわけだ。
ただおかみさんはやはり水餃子を食べて欲しかった模様、
わかるよ、わかります。僕も水餃子食べたかった。だがさすがにお腹パンパンです。
また来ますと名刺を渡すと喜んでくださった。

魅惑のメニューたちを見ると今でも腹が鳴る。お持ち帰りOKメニューも多かったから買って帰ってくればよかったと激しく後悔。というかビールを我慢してやはり水餃子ないし小籠包行っておけばよかったか。
いやいや、やはりビールを飲まないとそれはそれで失礼なのではと思わずひとりごちる。
ちなみに昼には定食も給しているから腹いっぱい食えるし、麺も豊富。もちろんアルコールも単品メニューも充実だから夜の利用もOK。帰宅後もいろんな想像ができるなあ。
よし決めた。みなさんここで飲みましょう!

場所:堀切菖蒲園 哈爾寶餃子
予算:3000-4000円
目的:チャオズたちを総なめにする
日時:2016年春、温かくならないうちに

参加者募集中です。
それでは。

文/半澤則吉

ABOUT ME
半澤則吉
半澤則吉(はんざわ・のりよし) 1983年、福島県二本松市生まれ。学習院大学卒業後、印刷会社勤務を経てフリーライターに。人・食・物・旅についてあらゆる媒体で執筆する。朝ドラを中心にドラマ記事を書く朝ドラ批評家、ドラマライターでもある。